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「あなたと一緒にやりたい!」と言われる人の3要素とは?

私は前職ならびに現職でも人財採用の担当をしていたりするのですが、その中で『自分が一緒に働きたいと思う人物像』というものをよく考えたりします。この考えは、部活でコーチをやっている時にも同じように存在し「とりわけ優先的に面倒を見たくなる人」というのが自分の中に存在しているようです。

本日はその要素を分析し、以下の3つにまとめてみました。この3つの要素を兼ね備えている人は、おそらくかなり多くの場合チームで快く受け入れられ、周りからの協力を引き出していくことができると思われます。

①素直さ
「素直さ」は『インプットする力』に直結します。素直さを言い換えるならば、「知らないことは知らないと言えて、教えを『自ら』請う力」と言えるでしょう。
なぜこの要素が大事かというと、自然と情報が集まってくるようになるからです。現代では、上司や先輩が部下や後輩に「教える」ことも一つのリスクになっており、教える側もかなり遠慮してコミュニケーションをとっているというのが事実です。よく【心理的安全性】というキーワードが言われていますが、これは何も部下・後輩のためだけのものではありません。上司・先輩も同じ人間であり、安心して「伝えられる」環境を求めているのです。
こんな状況下において、「素直に教えてもらう姿勢」が身についていれば、周りも安心してコミュニケーションをとることができ、それだけで自然と情報が集まってきます。
本質的な素直さがあるのが一番良いですが、最初は「意識して」素直さを作っても良いと思います。重要なのは、「自分がどう思うかよりも相手がどう感じるか」です。それによって相手の行動は決まります。初めは能動的に自ら素直な気持ちを前面に押し出し、相手との間で心理的安全性が構築されたら、ある程度受動的でも情報が入ってくるようになるので、最終的にはかなり楽になっていきます。

②バランス感覚
☞次いで重要な要素は、「物事には二面性があることを良く理解しており、常に『良いこと』と『悪いこと』をセットで考える」思考を持っていることです。特にものごとには「理想と現実」があることを理解しているかが重要です。社会人の視点で言えば、経営視点と現場感覚を合わせ持っていること、と言うことができます。部活で言えば、監督や幹部の目線と一般部員の目線でしょうか。
ただし、両方の視点を持っているだけでは足りません。それらを併せ持った上で「自分はこっちを支持する」という自らのポジショニングを宣言できることが必要となります。バランスだけとっていても、前に進まなくては意味がありません。
VUCA Worldと言われるように、正解がなくなってきた世の中です。相反する2つの視点を併せ持った上で、第三の答えを導き出す力(アウフヘーベン)をもとに、自分なりの決断ができることが非常に重要な要素となります。

③問題意識
☞最後の要素である「問題意識」は、アウトプットの大きさに直結します。
まずは小さいところからでもいいので、何か身の回りに存在する不便・不平等・非効率などを解決したいという素朴な意欲を持っているかという点に目を向けてください。
この意欲を持てるかどうかは「周囲へどれくらい関心を向けているか」で決まります。特に会社組織の事業活動というのは、ほとんど場合、「誰かに価値(商品・サービス)を提供し、その対価としてお金をもらう」という構造になっています。こうした活動の源泉こそが、周囲への興味・関心です。
また、問題を解決していく時に、いきなり大きな問題に取り組んでも効果はあまり期待できません。まずは自分の手の届く範囲にどれくらい影響を与えられているか、さらに言えば、自分自身にどう影響を与えられているか(変わっていこうとしているか)が重要です。自分を変えられない人に、他人や組織、社会を変えていくことはできません。私のコーチングの師の口ぐせでもありますが、『隗より始めよ』です。まずは己の問題に目を向け、向き合い、取り組み、解決に向けた行動を行っているかを見れば、その人の真剣度合いは自ずとわかってくるものです。

この様な感覚は、何となく直感で皆さん感じているとは思います。ただ、これをしっかりと具体的に言葉に落とし込んでおくことで「ブレない軸」を自分に持つことができます。
ぜひ、皆さんご自身でも「自分だったらこういう人と一緒に頑張りたい」と思える人を分析し、ご自身の目指す姿の参考にされてください。

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