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第23話:私のコミュ障遍歴について

自分はコミュ障だ。

ただ、人とまともに会話ができないタイプのコミュ障ではなく、極端に他人を恐れているがゆえに、表面上はまともなコミュニケーションができているように見えても、自分を死ぬほど取り繕い、決して自分の本性を見せることができないタイプのコミュ障だ(こういったコミュ障は「見えないコミュ障」「隠れコミュ障」と呼ばれているらしい)。

まあ要するに、「めちゃくちゃ小心者」というわけだ。

そして自分はそれゆえに、小学校時代は、授業で手を挙げることができなさすぎて親から失望されたり、中学校時代は、他人からよくみられたいがために常に八方美人をして、最後の最後で仲間内からハブられたり、高校時代では、ぼっちにだけはなりたくないという強すぎる思いが表に出過ぎたせいか、なぜかクラスで孤立したり、最後に、大学のゼミの先生からは「お前は同調してばっかりでつまらないな」と言われてしまう始末である。

一応言っておくと、どの時代も良いことなんて何一つなく、完全に暗黒だったのかと言われればもちろんそんなことはなく、楽しいこともたくさんあった。

ただ、本当にいつでも自己を中心にしてしか物事を考えられず、面子や見栄を守るために必死だったなと思う。

そして先日、そんな小心者の自分を裏付けるような出来事が起きた。

ある日、友人との待ち合わせ場所に向かうため、駅の階段を登りながらスマホをいじっていると、正面から来た見るからにイカつい男に「前見て歩けや!!!!!」とクソほど怒鳴られてしまった。

もちろん、見知らぬ人に公衆の面前でいきなり怒鳴られるなど初めての体験で、その時の私はというと、全身から血の気がひき、頭は真っ白になり、体はこれまでにないくらい震え上がり、まるでこの世の終わりのような顔をしていた。

周りに人がいなかったら多分泣いてた

友人と会うまでの10分間くらいは、もはや何も考えることができず、ただ茫然と、さっき怒鳴られたという事実を脳内で反芻し、自分のメンタルの豆腐っぷりに絶望していた、かと思えば、先ほどの男にこれでもかというくらい心の中で悪態をついたりと完全に我を失っていた。

おそらくこれから会うこともないであろう、赤の他人に少し怒鳴られただけでこのダメージの受けようなのだから、私がどれくらいの小心者なのかは、読者の皆さんも想像に難くないだろう。

さらにタチの悪いことに、脳内シミュレーションの中での自分は、そんなことを言われても全然平気で、なんなら平然と言い返せるだろうくらいに思い上がっていたため、ショックはかなり大きかった。

脳内シミュレーションの中での自分

やはり、現実と妄想では、天と地ほどの隔たりがあるのだということを改めて実感した。

しかしながら、私はこの体験に心の底から感謝をしている。

なぜならそれが、自分の心の弱さを思い知るとてもいい機会になったからだ。

もちろん、怒鳴られた当時は、感謝する余裕なんかあるはずもなく、「俺は上り側の階段にいたぞ!盲目野郎!!いちいち他人を注意する暇があんならテメェの注意力の無さを少しは省みろよな!間抜け!!!」などと、散々悪態をつくことで、なんとか冷静を取り戻そうとしていたのだが、結局はそういった面も、自己尊重が強く自分に執着しすぎているが故の心の弱さなのだろう…。

というわけで、そんな小心者な自分のメンタルをバチバチに鍛えあげ、ついでにコミュ力も上昇させるいい方法はないかなと模索していたところ、「ナンパ」というものの存在を知るに至った。

正直、今のままの自分では到底ナンパなどできるわけがないだろう。

ただ、だからこそ自分を磨き、その上で挑戦してみたいという気持ちが強い。

多少以前よりも改善されたとはいえ、もうこれ以上、他人にどう思われるかという前提に立って行動する自分とは本気でおさらばしたいのだ。

それに、どうせ今の自分に失うものなんてない、なんなら、そんな今だからこそやるべきなんじゃないかと感じている。

よって、次の記事では、ナンパのためにどんな準備をして、実際にいつナンパをするのか、ナンパで何を目的にするかなどをまとめていきたい。

また、それに伴い、7つの大罪(仕事なし、彼女なし、スキルなし、お金なし、筋肉なし、清潔感なし、活力なし)の「活力なし」を「コミュ力」なしに変更した上で、引き続き克服を目指していきたい。

それではまた明日!







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