マッサージ師が語る自助論
●『自助論』S.スマイルズ著 竹内均訳 との出会い
この本を買ったのはいつ頃だろうか?
わずかな給料を全て勉強会代に注ぎ込んでいた時期…手持ちには、全くお金が無かった。
それでも、もっと自分を成長させたいと
ブックオフで100円コーナーで『勝間和代さんが推薦するなら‼︎』というきっかけで買ったような気がする。
開業して3年〜5年の時期
いくら頑張っても自分の納得のいく結果が出ない時期が続く。
『自分の人生は、きっと一生、何もなし得ないまま終わるのだろうか』
と、漠然としたやるせない気持ちがあった。
そして
近いうち…万が一、自分の命が尽きたときには
『大して何もできなかった男、ここに眠る』
と墓所🪦に刻んでもらおう、とまで思っていた。
毎日が言葉にできない悔しさに満ちていた。
そんな時にこの本と出会う。
●自分の職業人としてのあり方に火を灯してくれた『自助論』
この本には、自分の書籍の中で
最も付箋やメモ書きが多い。
今読み返すと、
本当に当たり前のことが書かれているが…
その当たり前のことを一生懸命できていなかったのだ。
本書には
『全精神を傾けて一心不乱に打ち込み、熱中し、没頭しなさい』と書かれていた。
まだまだ自分はできる努力がある…とほんの少しの希望の光が見えた。そして…自分の人生、ここからギアにスイッチが入った。
当時、30代前半、気力も体力も無限にあった。
師匠に教えを乞い、書籍を読みまくり、この人だと思った人には高い交通費を払って全国あちこち会いに行った。
ろくに寝食せずに、とにかくがむしゃらにやっていたが…44歳になった今、
おそらくその努力はもはや体力的にできない。
ただその自助の精神によって、
がむしゃらにやってきた過去の自分の努力は血肉となって残っている。
スマイルズは言う。
『天は自ら助くる者を助く』と。
つまり自分の人生は、自分の手でしか開けない。
●A Iの普及により『人間が時間をかけて積み重ねたもの』が評価される時代に
昨今、「コスパ」「タイパ」などと…即時結果・満足が求められるスピード感溢れる時代になってきた。
SNSの普及でインターネットには様々な情報が溢れ、
スマートフォンの普及によりそれが民主化されている。
更にAIによって均一な業務は全て、人の手から離れる。
だ・か・ら・こ・そ…
昔からコトコト煮込続けた秘伝のタレは唯一無二のものでマネできないように、
これからの時代、一部の超・粘り強い人間が
コツコツと時間をかけて積み重ねて作り上げた
『その人独自の人間味溢れるもの』
『その人にしかできないオンリーワンなもの』
がこれからの時代、逆に貴重になってくるのではないかと考えている。
SNSやAI時代だからこそ必要な自助の精神。
諦めずに、やり切った人だけが手にする輝きが必ずある。
人様の命に関わる仕事。
人様の命を輝かせる仕事。
さあ、今日も明朗快活な気持ちで熱中して働き、学び続けよう‼︎
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