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内定者インターンが新卒採用を1年間、本気でマルっとやってみた

こんにちは!テクノロジーで人の可能性を広げるPeopleTech事業を展開する株式会社アトラエの25卒内定者、梅津です。

現在、内定者インターンとして活動しており、この1年間で、一つ下の代の新卒採用を一任され、その運営を担当してきました。

この記事では、新卒採用を進める中で自分なりに考えた「組織にとってどんな仲間を集めるべきか」「どんなコミュニケーションをとるとよいのか」について、仮説と実践を踏まえてお話しします。

どんな人を仲間にすべきなのか

前提:なぜ採用をやるのか?

答えは簡単で、会社を前に進めるためですね。ビジョンを達成するためです。
ビジョンに向けて会社を進めるには、その手段である事業を伸ばす必要があり、事業を伸ばすにはどんなビジネスモデルであれ人が必要です。
単純なマンパワーは言わずもがな、それ以上に新しい価値観や技術をもった人が組織に加わることで、新たなフィールド、より高いレベルでの勝負ができるようになり、会社が前に進みます。
採用をやるのは、会社を前に進めるためです。

会社を前に進める仲間とは?

多様な仲間を集めることは大事ですが、とりあえず今いないタイプを採用すればいいわけないですよね笑
能力はもちろんですが、カルチャーマッチ、チームに馴染むのかどうかを見ると思います。アトラエのような非労働集約のビジネスでは能力が高い人をたくさん増やしたからといってその分事業が成長するわけではありません。
衝突しないのは言わずもがな、協調して互いを引き出しながらパフォーマンスを上げていくチームをどう作れるか

採用の張力モデル

採用を担うことになった時、初めは先輩からの引き継ぎは何もありませんでした。
これは一瞬は戸惑ったものの、自分に任せるということは新しい視点で本質と向き合って0から考えてみてほしいというメッセージだと解釈しました。(自立分散組織という形態と、面倒見が悪い会社でないことは知っていたので笑)
とはいえ、0から学び考えると優秀ないい人を採用したい!という当然すぎる理想が出てきます。もちろん、優秀さとは?いい人とは?を探求することも行ったのですが、単に「優秀でいい人」かどうかを見極めるだけではいけないと気がつきました。

採用ではカルチャーフィットが大事と言いますが、でも「うちにはこういう人いるよね〜」という今の会社とドンピシャの人ばかりの採用ではいけません。
なぜなら極端に同質性の高い採用は組織の幅を広げないからです。新しい可能性を生まず、会社がビジョンに向かって進む道を狭めてしまうからです。また、現在の組織に対して極端にシンクロしていると、そこにいることに満足してしまうと考えました。

では、優秀な人を採ればいいのか?これも言わずもがなNoです。
ただ能力を評価するばかりでは、1+1=2にしかならないからですね。なんならチームの相性次第ではマイナスにもなりうる。こうなってしまっては楽しくないのでよくない採用です(お互いに)。

ではどんな人がいいのか?

僕は、"遠心力と求心力で生み出される張力が大きい人"と考えました。

ここでいう遠心力と求心力とは、
遠心力: 外部から見て「求められる存在」であること。例えば、高いスキルを持つことや他者から信頼されていることが挙げられます。ただし、これは職務スキルだけに限りません。家族や友人といった「身近な存在」から大切にされることも遠心力の一部だと考えています。

求心力: 組織の文化やビジョンに深く共感し、「ここに人生をかけたい」という気持ちを持てること。理想や夢を共有し、自らの価値観と組織の方向性が一致していることがポイントです。

この二つがバランスよく働くことで、強い張力が生まれ、個人と組織が共に成長できる環境が作られると考えています。
本当に理想やありたい姿への想いが強く、行動し続ける人(そして良いヤツ)は、人からも求められるし、選び取った環境・コミュニティとはより強く向き合い続けるだろう、というシンプルな話です笑

どんなコミュニケーションをする?

一言で言えば、"徹底した人との向き合い"を心がけました。
その人は人生において、何が一番大事なのかを聞く。
大事なのは就活や仕事において大事なことを聞くのではなく、"人生において"一番大事なものが何かを聞くことです。
なぜなら、仕事は人生の長い時間を費やす(賭ける)ものであり、その時間が楽しいものでないことは許せないからです。シンプル。
(↓↓↓ここの話は先日、図解付きでまとめていただきました!↓↓↓)

まず就活は受かりにいくものという誤解を解く

選考と言っている以上、受かりにいくのは間違いないです。
でもそのままでは人生についてなんて話せません。
ステップ0として、お見合いと一緒という話をしています。
まず評価するという立場でない共通認識をつくることを下地としています。
アトラエではありがたいことに日々のメッセージと会社説明をみて、人を見る会社だとわかって門を叩いてくれる方が多いです。(採用担当の幸せを噛み締めています)

相手に純粋な関心を寄せる

採用担当の面白さって様々あると思うのですが、僕はいろんな人の人生の一端に触れられるのが好きです。
何をしてきて、その裏にどんな想いがあったのか、そして今何をしようとしていて、どんな未来を描いているのか。

採用を始めた時は、どんな人なのか見極めなきゃとかどうやってアトラエを伝えようとか考えていましたが、それらの角度からは人はわからないと気が付きました。
相手と全く同じ気持ちになれないからこそ、「え、なんでそうしたの?!」を大事に、その人のやったことや動機に興味を寄せていくことに意味があると思います。

要素ごとの評価はパラメータ的にみやすく簡単に面接官などに共有できる一方で、人は目の前の事象に対して各パラメータの能力が発動して行動をしていくわけでなく、時に一つの強烈な個性が発動して潜在していたパワーが出たりするものです(逆も然り)。
能力や要素の評価は客観的指標として持ちつつ、この状況をあの人だったらどうするかなを想像できるようになることはとても意味があると思います。
(採用して終わりでなく、ゆくゆくは同じ船に乗る仲間なので、わかっているに越したことはないですし笑)

会社をどう伝えるか

単なるお見合いでなく、採用シーンなので自分の個人的な考えを伝えるだけではいけません。
会社でなく僕に親近感を抱いてもらえても、違う対応の人と楽しく上手くやっていけないのではダメです。

ありのままを伝える

採用したいというのは正直な思いとしてあるので、気を抜くといい部分ばかりを伝えがちです。(自分が楽しんで働いていると尚更)
かといってネガティブに見えうる要素をネガティブな要素として伝えるのもずるいと思います。
これは少し極端な考え方かもしれませんが**、**ポジネガの判断は人によって基準がバラバラで、ポジネガの主観とともに事実を伝えることは、自分に有利な基準を植え付けることになりかねないと思っているからです。
このように少し捻くれている僕は、開き直ってありのまま自分が思ったこと、考えたことを伝えるようにしています。
あくまで自分の考えとして伝え、候補者の方が違和感や疑問があれば聞いてくれるだろうと信頼することにしています。
会社のことを話す時も、あくまで一対一の人同士の付き合いとして腹割って話すことがいいあり方なのではないかと考えています。
なぜかといえば、就活は人生を何に賭けるかの意思決定だからです。腹割って話せない人の話を参照して”環境選び”をしても、上手くいかなかったときに環境のせいにすると思いませんか?僕はしてしまいます。僕はいつでも、いつまでも、自分の人生に主体的でありたいです。採用担当をやる以上、同じことを考える人に向けて、その機会を提供できる人でありたいと思っています。

もし読んでくれたなら就活生に向けて

一応、読んでくれた就活中の方がいるかもしれないので個人的なメッセージも添えておきます。
言いたいことは、「就活中も人生は続いているし続いていく」というそれだけです。
いいか悪いか、就活で人生が180°ひっくり返ることなんてなく、ひっくり返ったように見えることがあっても、それはその人の積み上げてきた可能性と時間が開花しただけです。
就活というフィールドに縛られず、自分と向き合うこと。
大学でも入ってしまえば名前なんて関係なく、どこにいようと何をやったかがすべてだと思います。大事にするものがはっきりしている人が輝いてますよね、同じです。
理想を諦めないこと、本気で挑戦すること、人に誇れること、を大事にする人、ぜひアトラエの入り口をノックしてきてください。30分、人生かけて腹割って話しましょう。

終わりに

「年末だしこの1年の考えをメモるぞ〜」という気持ちで書き始めたら色々乗っかってしまいました笑
たまたま誰か読んでくれて採用に関わる友達できないかなとか思っていましたが、果たしてこれで友達はできるのでしょうか…
アトラエに内定者として加わって1年。入って3ヶ月で採用を託された時は、戸惑いもありましたが、1年経って採用に対してここまで想いが膨らんでいて自分でも驚いています。
この理想にまっすぐな思いを育てることができたのも、何よりアトラエの人たちが理想に真摯で、それを育む組織であり、僕のようなペーペーが進める採用プロジェクトにも全霊で乗ってくれたからだと思います。この場を借りて感謝します。

新米の想いは育てたアトラエ採用プロジェクトですが、より加速して24年の残りも25年も進めていきます!
こんなアトラエに興味を持ってくださった方、ぜひ一度僕と、愉快で本気な仲間たちと一度お話ししましょう!


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