「助けて」と言えなかった。
久しぶりにがっつり残業をした。仕事が終わるとほぼほぼ飲食店は閉店していて、駅の近くで立ち食い蕎麦屋さんで遅い夜ご飯を食べた。
出勤して、メールを見て、昨日予定していたタスクからやらなきゃいけないことが何件も増えて。必要なメールを送って、必要な手続きをして。そうこうしてたらさらにタスクが増えて。
そんなこんなでやらなければいけないことがわたしの目の前に列をなしていた。最近は以前に比べて忙しいと周りに言っていたし、周囲の先輩たちはわたしが忙しいのをわかっていた。「何かお手伝いできることがあれば、言ってね!」と何人かから声をかけてもらった。それでも、わたしはお願いすることができなかった。そして5時間ほど残業して帰路についている。
声をかけてくださった先輩方は、皆さんとても優しくてよく話している方であったにもかかわらず、どうしてあのとき、「このタスクお願いできますか…」と言えなかったんだろうと、悶々と考える。
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一つ考えられるのは、そう言われるときっとどんな状態でも引き受けてくださってしまう、という申し訳なさがあった。本当に暇なのか、優しさから言ってるのかわからなかった。
一度だけだけど、そこそこ忙しいときに、先輩への返事で、定例句で「何かお手伝いできることがあればお申し付けください」と送ってしまったことがあった。そうしたら、本当に頼まれたことがあって、「わ、本当にきた」と思ってしまったことがあった。100%自分で自分の首を絞めただけのことだけれど、今回も先輩方は優しくてそこそこ忙しいのに言ってくださってるのではないか、と思ってしまった。
そう手を差し伸べてくださった人に、本当に返してしまうと、その人はやるしかなくなって、逃げ場がなくなる。それはなんだか申し訳ないなぁと思ってしまって頼むことができなかった。
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人間として、話し相手として、互いに気持ちのいい関係性を育むために自己開示をしていくことは大切であると思うが、どうも仕事は誰かに頼ること=誰かに負担を押し付けることに思えてしまって、前に進めない。
本当に暇だったら、「暇です」フラグとか振ってくれてたら頼みやすいけどなぁ…助けてと言いやすい、言われやすい場所や関係性はどうやって作れるのかな…と難しくて全く答えがでないことを悶々と考えた日の日記。