「世の中には白い嘘と黒い嘘があるんだけど、君がついているのは白い嘘だから大丈夫。がんばってね。」 とても有名な投資家の方の前で自分が経営する会社の事業を紹介する機会があって、その際に頂戴したのがこの言葉。 何が大丈夫なんだろうと一瞬かなり不安になったわけですが(笑)、でも後で考えたらなんとなくわかった気がして。 今はまだ実現してはいないので「嘘」なんだけど、いつか必ず実現するという使命や目標と意思があって、自分・自分たちに投じてくれた信用(という名前の付いたお金なり時間な
農林水産省でくだものがかり(正確にはくだもの生産がかり)の仕事をしていたときのこと。 その部署では、いわゆるばらまき型と呼ばれる施策から自助努力に報いる施策へ転換するという、過去検討の域を超えることができなかった壁を乗り越えるためのとても大きな仕事に取りかかっていて、その仕事を引っ張るボス、課長と呼ばれたその人は誰もが認めるリーダーシップを持ちハードワーカーでかつキング☆オブ☆パワーハラスメントを絵に描いたような人でありました。 特別認可法人という頭書が当時ついていたその
「見る人全員を置き去りにして自分たち『だけ』が気持ち良くなるためだけに、職場の夏まつりを乗っ取ってライブをする。」と友人と決めたのは農業機械の研究所に入所した新卒の一年目。 「タートルヘッズ」という、コンプライアンスの割とキワキワを攻める、今じゃ簡単には付けられないであろう名前と、「裸にエプロン」というこれまたポリティカリー・コレクトに歯向かうアナーキーなコンセプトとともに誕生したそのバンドには、ボーカルが一人とドラムが一人とベースが三人いました。ベースが…三人…? ++
農業機械の研究所へ入所して6−7年だったか。かれこれ20年ほど前の話。 農業機械の検査や鑑定を行う部署に始まり、某農林水産省の「くだものがかり」への出向を経て、私は農業機械、主にトラクターと言われる農用車両の情報化と自動化についての研究開発を行う部署におりました。 当時の研究テーマのひとつは「農業機械のカーナビ」。 畑や田んぼの中で真っ直ぐ・等間隔に走るのは実はとても難しいのです。加えて、作業の跡が重なると資材や燃料が無駄になるなど、経営にも大きな影響が。 そのため、だれ
みなさんは可不可、ご存知ですか? かの大作家フランツ・カフカではなくて、可と不可で可不可。 【可不可(かふか)】 大学における学業の評価については、通常単位ごとに「秀」「優」「良」「可」「不可」「無欠」の六段階で評価されることが多く、評価の大半を「可」と「不可」が占めている状態を可不可と表現する。要するにその程度の成績しか取れないボンクラ大学生の総称。(大辞林より) 私の通っていた大学はその当時、大学2年生の秋にそれまでの成績順で専門の学科を決める仕組みでしたが、可不可な