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maxmsp max8 入門 MSP編9 フィルタ1

今回はフィルタを見ていきます。




フィルターとは?


フィルターは、信号の一部の周波数を強調したり抑えたりする機能です。

主なフィルターの種類
• ハイパスフィルター:指定した周波数より低い音をカット。
• ローパスフィルター:指定した周波数より高い音をカット。
• バンドパスフィルター:特定の範囲の周波数だけを通す。
• ノッチフィルター:特定の周波数帯域だけをカット。

 カットオフ周波数:フィルターが効き始める周波数。
 Q(品質係数):フィルターの鋭さ。Qが高いと細かい周波数に影響します。
通過帯域:フィルターの影響を受けない周波数領域。
スロープ:通過帯域から減衰領域への移行の急さを示し、オクターブあたりのdBで表されます。

最初のフィルター: lores~

 
lores~はレゾナント付きのシンプルなローパスフィルタです。

ローパス フィルターのカットオフ周波数は、オーディオが 3 dB 減衰される周波数を決定します。

バンドパスフィルタ: reson~オブジェクト


reson~はバンドパスフィルタです。中心周波数以外を減衰させます。Qという値が大きくなると角度が急になります。

ステートバリアブルフィルタ: svf~


sfv~はアナログのステートバリアブルフィルタをシミュレートします。


一つのオブジェクトで4つの種類のフィルタが使えます。

クロスオーバーフィルタ: cross~

 
 cross~を使うとクロスオーバーしたハイパスとローパスフィルタを使えます。

3つに帯域分けするなど簡易的なEQを作ったりできます。

簡易的なEQ

   このような感じで出力にゲインを掛けて簡易的なEQを作ってみました。



シンプルなフィルタ

 
 信号はつぶつぶです。一つ前の信号と平均を取ると信号が滑らかになると考えるとシンプルなフィルタが作れます。

delay~は1つ=1サンプルだけ信号を遅らせています=1つまえの信号。

ローパスフィルタの値を元の信号から引くとハイパスフィルタになっています。


計算してみると係数をマイナスにすることと同じかもしれません。



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