ファーストネームで呼ばれることを強要された話

私は「すぎ」とか「すぎちゃん」と呼ばれることにはしっくりきてはいるのですが、ファーストネームで呼ばれることにはしっくりこないのです。

だから、プライベートではファーストネームで呼ばせないようにしてきたのです。

しかしながら、新卒の会社ではそれが通用しませんでした。

2015年3月、内定者アルバイトに来ていたときのことです。
新卒の研修を担当している部署(以下「教育課」と呼びます)付きのマナー講師が、私に対して、「あら、Y※」と話しかけました。※私のファーストネーム
これに追従するように、教育課のリーダーと社員が追従するように、私のことをファーストネームで呼び始めました。
突然のことでパニックに陥りました。「そのうち慣れる」「新卒1年目は会社では一番下っ端。ここで反発して事を荒げたくない」とも思い、何も言い返せませんでした。

2015年4月、入社し、新卒の研修がありました。その度に、教育課の人たちからファーストネームで呼ばれました。
だんだん嫌になってきました。ファーストネームで呼ばれることに生理的な拒絶感があることに気づきました。
「どうして私はファーストネームで呼ばれなければいけないんだ」と心の中で嘆いていました。
ただでさえ、社会人生活や人間関係で変化がありとまどっていたのに、呼び名の部分まで変化があったので、だいぶ苦痛でした。

研修が終われば関わることがないと思い、耐えてはいたのですが、研修後も関わる機会があり、その度にストレスになっていました。
何度か伝えようと思ったのですが、不慣れな仕事への適応だったり、どう伝えたらいいか分からず、時間ばかりが過ぎていました。

マナー講師と帰りが一緒になったとき「あなたがYって呼ばれていることをどんどん広めてあげる」と言われました。
お願いだから止めて欲しいと思いました。

気持ちに限界を感じたので、
2015年6月に、マナー講師とリーダーに対して、
「ファーストネームで呼ばれることに違和感を覚えるんです。」と言いました。
マナー講師「何よ今更。もう遅いよ。」
リーダー「えーなんでなんで。いいじゃん。変なのー。」
私「いや、でも。違和感があるんです。」
マナー講師・リーダー「今更変えられないよ。なんでもっと早く言わなかったの。」
私「言い出すタイミングがなく。だから、今こうして…。とにかく嫌なんです。」
リーダー「あなたはYなの!」
マナー講師「じゃあ、あなたが仕事で成果を出したら、考えてあげる」
結局、私の言い分は聞き入れてもらえず、やり取りは終わりました。

何なんだ、この上から目線は。この人たちに何言ってもダメなんだな。この先、どうやって、ファーストネームで呼ばれ続ける生活を、受け入れなければいけないんだ。
そう絶望しました。
ファーストネームで呼ばれることを強要されたわけなのです。

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