220830 死

近似体験は全身麻酔で経験した

指折り数えて7つ目だったかな
パッと天井が変わって
それをボンヤリと眺めながら
あぁ、終わったんだな
と、やっと理解デキたのを想い出します

何より新しかったのは
指折った6と7の間の記憶や感覚データが
全く無かった事です

これが死ぬって事だろうと
その瞬間に死に対する恐ろしさが
フッと軽くなったのを想い出します

愉しいことも無くなるけろ
苦しいことも無くなり
それらを思い出せもしない
コレが現時点での
主観的な死の定義です

客観的な死としては
迷惑を掛けずに済まないモノかなぁ
そんな事を日々考えています
産まれてから随分と迷惑
かけてきたから
去り際くらいウマくヤりたいなぁ
ってこういうワガママが
死んだら考えられないのよね
此処まで流されて生きてきたから
今後もソウだとは想います
だから僕の死体の前に来ちゃった人に
任せるしかないのでしょうね

死ぬと謂えば学習よね
知らなかった自分が死に
知っている自分が生まれる
袋綴じを開けて視てしまったら
視てなかった頃には戻れないのです
…喩えが悪かったかしら


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