2022年4月25日 倍速視聴に潜む悪魔
最近、Netflixなどでドラマを観ることが多いのが、以前は否定的に捉えていた〝倍速〟で観ることが増えた。やはり何十話もあるドラマをずっと標準速度で観ていられないし、倍速でも普通に観れることに気づいたからだ。
そんな自分にとって、Twitterでトレンド入りしてたこの記事がすごく興味深かった。
若者を中心に倍速が当たり前になっており、作り手側もそのニーズに合わせた作品作りをするようになっているということらしい。また昔にくらべ、一話に盛り込む情報量も増えているとのこと。作り手側がその現状をどう思っており、これからドラマや映画がどうなっていくかを考察しているのが面白かった。
今やコンテンツが無限にあるという時代となり、現代人は昔よりも短時間でたくさんの刺激を求めるようになってしまった。
毎日当たり前のように、歩きスマホをしている人を目にする。接近しても気づかない人も少なくない。通勤や通学の道のりでさえ、何かしら快楽に触れておきたいのだろう。
スマホ普及前に比べ、現代人は圧倒的にインプットの量が増えた。ただインプットが増えた分だけ、賢くなったか?感性が豊かになったか?といえば、そうではないと思う。少なくとも自分はそうではない。
毎日暇があればNetflixやSNS、Youtubeなどを見ている。ただそれらを楽しんでいるというよりも、刹那的に消費しているだけになってしまっていることが多々ある。
これから格差が拡大していく中で、倍速もそれを助長する要因の1つなのではないだろうか。実は自分の意思で倍速しているのでなく、倍速させられている。倍速があるせいで、別に見なくてもいいものを見させられている。
スマホを食うか、スマホに食われるか。強者はスマホを利用し、弱者はスマホに搾取される。スマホの画面の向こう側には、あなたの未来を奪う悪魔が潜んでいるのかもしれない。