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リスク別 猫ワクチン頻度

この記事では世界小動物獣医師会(WASAVA)が示すガイドラインに沿って、高リスク猫と低リスク猫に分けてワクチンプログラムをまとめています。なんと、日本語版があります。

https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf

ワクチン接種はその動物の生活環境によって推奨されるプログラムが異なります。
よく考えたら当たり前の話ですが、犬や猫のワクチンは3年に1回でいいと大雑把に勉強されている方は、今一度勉強し直しましょう。

ワクチンまとめ

  • 3種ワクチンは高リスク猫で年1回

  • 低リスク猫は3年おき

  • 子猫は3~4回、生後半年または1年でもう1回

  • 接種歴不明の成猫は2回接種

  • ノンコアワクチンは年1回

  • TNR時にコアワクチン接種推奨

  • シェルターは入居時にコアワクチン即接種

今回はこの中でもリスク分類について簡単に説明します。

リスクの分類

ガイドラインでは猫の生活環境により、高リスクと低リスクに分かれています。

高リスク猫

  • 外猫(地域猫、TNR猫、野良猫)

  • 室内外を出入り可能な飼育猫

  • 多頭飼育、複数飼育

  • ペットホテル利用

低リスク猫

  • 単独完全屋内飼育でペットホテルも利用しない猫

この条件を満たして初めて低リスクに分類されます。

となると多くの猫が高リスク猫に分類されることでしょう。高リスクと低リスクでワクチンの接種頻度が変わります。

結論

単独完全室内飼育おでかけなし猫さんだけは毎年ワクチンを打たなくていい。


やまがた不妊去勢クリニックでは、猫を保護している個人や愛護団体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言、動物医療提供を行っています。下記より問い合わせください。
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