マダニの季節
マダニが活発なのは春から秋の暖かい季節ですが、昨今1月や2月の真冬でもマダニをつけてくる犬猫がいます。
寒くなってきたから、ノミやマダニの予防はそろそろ終わりという考えは近年の関東以南では通用しません。東北・北海道ではいかがでしょうか。
ノミ・マダニも動いているうえに、秋~冬にかけてはツツガムシの最盛期です。マダニと同じ薬で予防が可能なので、結局、ノミマダニ予防は年中をお勧めします。
野生動物が近くにいる環境ではマダニの生息密度が高い傾向にあります。ちょっとした道路の脇の草むらなどでも十分にいます。
マダニの生活史
マダニのライフサイクルはノミと違い、年単位です。ノミは成虫だけが吸血を行いますが、マダニは幼ダニ、若ダニも吸血する点も異なります。
ただし、各ステージで1回のみ吸血します。
幼ダニは1mm以下で、肉眼で確認するのが難しいくらい小さいです。
咬まれたら
かまれていることに気づいたら、動物なら動物病院、人間なら人間の病院で取ってもらいましょう。無理に取ろうとすると、マダニの持っている感染症を注入してしまったり、マダニのくちの一部が皮膚に残ってしまったりします。
マダニが媒介する感染症
SFTS(西日本を中心に関東まで)
日本紅斑熱(千葉県以南)
ライム病(本州中部以北)
ダニ媒介脳炎(北海道)
括弧内は主に感染報告がある地域です。すべての地域ではありませんので、リンク先の国立感染症研究所のHPをご確認ください。
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