「予算5兆円」で「Jリーグとコラボ」という釣り記事に関する事実確認報告
青汁王子がつけた火にひろゆきが燃料投下して盛り上がっている本件、事実関連をまとめましたのでご報告いたします。
事実
まず予算5兆円のうち「Jリーグとコラボ」に何円使われるかというと、1円も使われません。そもそも、予算5兆円と「Jリーグとコラボ」は全然関係ありません。小倉大臣もツイートしてますが、予算案はパワポで公開されています。パワポじゃ見づらいのでグラフにしました。主な使い道は保育関連、高等教育無償化、障害児支援などです。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_seisaku_suishin/pdf/r5_yosanan_point.pdf
『Jリーグとコラボ』は、Jリーグがこども家庭庁の目指す「こどもまんなか社会」の趣旨に賛同しJリーグの社会貢献活動（シャレン！）の中で更に取組を進めてもらうものであり、こども家庭庁がJリーグの取組に補助金を出す話では全くありません。Jリーグだけでなく賛同してくれる他の団体や企業にも同様… https://t.co/TMArMfamyV
— 小倉まさのぶ（衆議院議員） (@masanobu_ogura) July 19, 2023
その他まともなツイートと記事
こども家庭庁が予算5兆円でＪリーグ参観と言われていますが、Ｊ側が協賛してやってくれる行事で国の事業ではありません。
— よもやま（改） (@kokkai_kengaku) July 19, 2023
5兆円のうち、例えば３兆6千億円は保育士の待遇改善人件費や放課後児童クラブへの補助に使われます。
ご参考として、令和5年度のこども家庭庁の予算資料をお付けしました。 pic.twitter.com/g8DUSKnQtI
私見
「5兆円減税すればいいのでは？」
というコメントは非常に無責任で腹立たしいなと感じました。
少子化、保育園不足、障害児支援、虐待防止、ひとり親支援、孤児などどの問題も減税では解決しません。こども家庭庁できる前までずっとその状態だったわけで。少数派の悲痛な声から生まれた庁を多数派の減税のためになくすという発想こそ、子育て支援からかけ離れた発想だと思います。
おまけ
グラフ作成に使ったエクセル