チャントに想いを込めて歌いたい
チャント(=応援歌)。なぜ、そう言うようになったのか、その由来は知らない。
どこのチームでも選手を応援するためのチャントは作られる。毎年シーズンが始まる頃には新加入の選手に対して新しいチャントが作られるチームもあれば、マリノスのようにある程度試合に出て活躍してから作られる場合もある。その正否はわからないが。
マリノスにパンゾーさん(=小林祐三)が所属していた頃、なかなかチャントが作られず、応援していた身としてはヤキモキしたこともあったけども。
マリノスのチャントで知っている限りでは富澤清太郎のチャントが個人的には最高傑作だと思っている。
今は選手一人あたりの在籍年数も短くなってきているので、ある程度活躍してから作るよりも、加入と同時に作るのもアリなのかもとも思ったりもするが。
そんなチャント、なぜかマリノスではアウェイ遠征しているタイミングで新しいチャントがお披露目になることが多い。おそらく、そのほうが選手に伝わりやすいからと考えているからなのかもしれない。あくまで推測だが。
サポーターの限られた人数でしか最初に歌詞を覚えてもらえないという点はあるかもしれないけども。
個人的な話になるが、昨年末一眼レフカメラを買った。理由は少しでも多くマリノス、そして応援している渓太の記録を残したいと思ったからだ。撮影技術は一向に上達しないが、毎試合カメラの重量と格闘しつつもスタジアムに足を運ぶ。(カメラ撮影、どなたか教えてください)
マイルールとして毎試合、ウォーミングアップ中にサポーターから歌われるチャントやコールに応える選手の様子と、円陣は必ず撮影している。
マリノスではウォーミングアップのロンド(鳥かご)のメニューが始まったあたりからチャントが歌われるのが今年の通例かと思われる。そのチャントが歌われ始めるとカメラを構えてチャントに応える選手たちを撮影するのだが、これが結構難しい。チャントを歌いながらカメラを構え、選手がどこにいるかを把握し、チャントに反応したタイミングでシャッターを切るのが大変。
だが、ファインダー越しに見る選手は様々な反応を示してくれる。
お辞儀をする選手、両手を挙げる選手、片手を挙げる選手、例えばティーラトンは手を合わせて応えてくれる。
中でもカメラを構えていてグッと来る瞬間は左胸のエンブレムを叩いたり、握りしめたり、手を当てたりしながら応えてくれる瞬間だ。その瞬間を見ると胸が熱くなる。
個人的な話はこのぐらいにして…。
今回、鳥栖でパギさん(=朴一圭)へのチャントがお披露目となった。
彼に伝わるようにと歌詞は韓国語となっている。私は過去に韓国語を勉強した経験があったのですぐ歌詞の意味は理解できた。
우리(ウリ) パギ イルギュ 화이팅(ファイティン) イルギュ
우리(ウリ)=「私達の、俺達の」
화이팅(ファイティン)=「頑張れ」
要するに、「俺達のパギ、イルギュがんばれイルギュ」という意味。
お披露目されたとき、パギさんはゴール裏をじーっと見つめチャントを聞き入っては、「チャントが終わったら応えなきゃ」と体を動かして若干ソワソワしてるように見えたが、そんな感じでチャントが途切れる瞬間を待ち、最後は左胸のエンブレムに手を当てて応えてくれた。
チャントお披露目のときは大概声量や音圧が弱くなりがちで、選手に歌詞の一言一言が伝わっているかは不安になるのだが、試合後に投稿されたパギさんのインスタを見る限りちゃんと伝わっていたようだ。良かった、一安心。
しかも後日談として、こんな記事もあった。
「ようやく少し認めてもらえたのかな」
もっと前から認めてますとも!と言いたいのはさておき、選手には「期待しているよ!」とか「今日も頑張って!」など何らかのメッセージは伝わっているということなのだろう。
残りの4試合、選手に全力を出して戦ってもらえるよう、チャントは大きな声でしっかりと丁寧に歌いたい、そう思った。
みんなで歌おう!声高らかに。
それぞれの応援したいという気持ちは伝わるはずだ。
そして、選手もそれに応えて良いパフォーマンスで応えてくれることだろう。