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統合失調症との出会い

私が統合失調症と出会ったのは2020年9月。大学一年生の時だった。いつも通りカウンセラーさんと話すために学生相談室に行った日だった。日記を見直すと、前日、買い物へ行った日記が残っていた。前の日にはなんてことのない日常があった。

カウンセリングの途中に急に幻聴が聞こえて、自分がコントロールできなくなった。「いつ死ぬんだ」「お前なんていなければいいのに」「早く死ね」「早くここから出ていけ、じゃないと殺す」そんな声がどこからともなく聞こえて、しゃがみ込んで泣き叫んだ。泣いて泣いて泣き叫んだ。どうにもできなくなったカウンセラーの先生が救急車を呼んで医大へ。救急車の中でも耳を押さえて泣いていた気がする。救急の処置室に着いた私は耳を押さえて唸っていた。ごめんなさいごめんなさいと言いながら。内科でもらっていた精神安定剤を5錠ほど一気に飲んで飽きられながら、ベットから逃げようとして慰められながら、帰る帰ると言いながら、お母さんが来るのを待っていた。救急の先生からはお母さんと一緒に帰れるからと言われたはずだった。お母さんが駆けつけてくれて、カウンセラーの先生と救急の先生となんやら話をしている。少し経って車椅子で連れて行かれたところは精神神経科。そんなの聞いてないぞと思いながらでも抵抗はできない。のちに主治医となる先生と担当医になる先生が診察室へ。薬も飲んじゃってフラフラしてると思うから今日はここに泊まろうか。と言われたことだけは覚えている。もうなんとでもしてくれと思いながら少し頷く。車椅子のまま看護師さんに連れて行かれて病棟へ。もうここからは覚えていない。すっぽり1ヶ月くらいの記憶が抜けている。すごく辛い記憶は体が勝手に忘れちゃったりするんだよって言われたっけな。入院編はまた書くことにする。

それが統合失調症からの宣戦布告。3年も経たないうちに6回も閉鎖病棟に入院することには思ってもみなかった。長い長い厳しい戦いになるのだった。

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