ゲームで患者を救う物語
はじめにお伝えしておくと、これはゲームの話でも医療の話でもないです。私の好きなコンテンツの1つである「仮面ライダー」の話です。その中でもエグゼイドという作品を見た感想と学びを書き連ねたいと思います。
1. 仮面ライダーとは
1971年に第一作が公開され半世紀が経つようです。原作は石ノ森章太郎氏で、亡くなった後の作品についても原作者としてされています。仮面ライダーという概念を作ったことの大きさが感じられます。基本はライダーと怪人と戦い、世の中を救うという構成です。最近の作品は、様々なモチーフのライダーがいるので「えっ、何これ」と驚くことも多いです。
今回私が見たエグゼイドも、初見で衝撃を受けてずっと見てなかったです。ゲームというコンセプト故か、かなりポップなヴィジュアルで何となく受け入れ辛く…(当時の自分にいいから見てみろと言いたいです。)実際見てみるとストーリーもかなり面白く、間もなくハマりました。そして思考するきっかけになりました。
2. なぜ今になって見たのか
きっかけはYouTubeを眺めているときに候補動画にあがっていたからです。時々、変身集やフィニッシュ集を見て「かっこええなぁ」と気持ちよくなっています。その一環でエグゼイドにも出会い、どうやらストーリーも気になりHuluに加入しました。この時代、コンテンツ配信が充実していることに心から感謝ですね。
3. 人間であること、現実と向き合うこと
私が仮面ライダーエグゼイドを見て心に響いたことが2つあります。
―どこまで行っても人間であること―
世界を救うという大義を掲げながらも、実行者は人間です。恐怖や葛藤に苛まれながら戦う姿に人間味を感じざるを得ません。時には自分が社会的に与えられた使命と私情で揺れ動くこともあります。それでも自分の決断を信じて、歯を食い縛りながら拳を振るう。現実世界同様、誰も答えなんて持っていないです。
―それでも現実と向き合うこと―
もうひとつは、すべてを救うことはできない現実があることです。悪とされる側にも信念があります。立場によって正義も悪も変わってしまう。一見するとライダー側や人間側のエゴではないかと思うこともあります。でも自分の信念を突き通すためには、戦うしかない。協調された世界は1つの理想ではあれど、現実は厳しいことを知って戦う姿を応援したくなりますね。
4. 現在を生き抜く
さて、私はコンテンツから多くのことを学べると考えます。仮面ライダーも例外ではないです。
―不完全で構わない―
日常生活を送る中で、自分の無力さにうちひしがれることも正しい決断だったのか後悔することもあります。それで良いと思います。個人的な考えとしては、根底にある”信念”や”価値観”がブレていなければ、自分の中で納得感があるはずです。そのうえで、反省すべき点や学べる点を吸収していく。答えがない世の中だからこそ、自分で答えを出すために自分自身の思いを洗練させていく必要があると思います。
―生かされるではなく生き抜く―
正直、現代であれば物資も豊かで比較的不自由なく生活できます。ただ私としては、「生かされている」という感覚に近いです。もちろんそれを否定するわけではなく、欲があればあるほど苦しくもなります。ただ自分の信条を守りたければ、「生き抜く」ために戦うしかないと思います。そう思うと、挑戦して成果を出そうと努力することはやっぱりハードなことですね。だからこそ、根本に想いを持つことが前進する力になるのかなと。
仮面ライダーの話と思いきや、かなり真面目に哲学する話になりました。エグゼイド自体はストーリーも確りしていて、それぞれのキャラも個性が立っていて面白いです。ぜひ機会あれば。