3Dプリンタでキャンディディスペンサーを作る
「3Dプリンタ」か「3Dプリンター」どっちに表記ゆれを統一するか悩んで幾何。どうもこんにちは。
今回は3Dプリンタでキャンディディスペンサーを作ってみました。
キャンディディスペンサーとは
お菓子が出て来る自販機みたいなやつですよね。
ファミレスのレジ前とかにありがち。
先日、4歳の娘がスーパーでm&m'sを初めて買いまして。
開けてあげたらそのまま凄い勢いで食べていくので
「ちょちょちょ、ちょっと待って💦」と慌てて止めました。
少しずつ食べさせたいけど、毎回袋を開けて閉じてをやるのもめんどくさいなぁ…。
あっ、キャンディディスペンサー作れば良いんじゃね!?
という流れで製作する事になりました。
モデリング
上に乗っける瓶は、3Dプリントしても良いんですけど
やっぱりガラスのが欲しいので、キッチンに転がってた桃屋の食べるラー油の瓶を使いました。
この瓶に合わせてモデリングしていきます。
2時間ぐらいでそれっぽいのが出来ました。
瓶とぴったり合う雌ねじをモデリングしようとすると、規格がよくわからん瓶のねじ山に合わせて追い込んでいく必要があるので、非常にめんどくさいです。
でも、よく観察するとねじ山の切れ目が90°毎にある事が分かったので、本体側も90°毎に突起をつけて、それに引っ掛ける事にしました。
パステルピンクで優しい感じにしようと思ってたら、クライアント(4歳)が
「こっちの色が良い!」と言うので、派手なピンクバイオレットに。
で、次にハンドルとカップを印刷しましたが、ここで致命的な設計ミスに気付きます。
カップがどう見てもデカいんですよね。
それもそのはず。
カップをモデリングする時にチョコの直径を参考に寸法を決めたのですが、直径と半径を間違えて入力するというベタなミスをしていたのです。
3D CADでモデリングする時はスケールが分かりにくいので、いつも手元に定規を置いて実物のサイズを想像しながら進めるんですけど、週末でやり切りたい気持ちがあり急いでしまったんですよね。
急がば回れ……短気は損気…。
まぁ折角プリントしたので一応組み立てて動作確認してみました。
ハンドルを途中で止めると全部出て来るという脆弱性がありますね…。
トライ&エラー
折角プリントしたし、本体を作り直すと7時間ほどかかるしで、カップだけの設計変更で対応を検討します。
回した時に漏れ出る隙間が出来ないようにすれば良いじゃん?て事で
球型のインペラにしてみました。
回らんっていうね。
一度に複数個入るからダメなんじゃん?と、次はポケットを作ってみました。
やっぱり回らず…。
うーん、やはり複数入る余地があると噛み込んでしまうようです。
というわけで、当初考えていた構造で作り直す事にしました。
えらく遠回りしたな。
完成
一粒ずつ出て来るようになりました!!!!
まぁたまに引っかかるんですけど。
多分子ども達はすぐ飽きちゃうと思うので、その時はインテリアとして余生を過ごして貰いましょう…。
ダイソーの瓶とかで使えるようにして売ろうかなぁ?
以上、キャンディディスペンサー製作報告でした。