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3Dプリント品販売の値付けの話

前置き

あくまでも、僕が3Dプリント品を販売する時にどのように値付けしているかという話であって、「これが正解」「これが正しい考え方」という話ではない事だけご留意ください。
なお、ここで言う3DプリントとはFFF(FDM)方式を指しています。

原価率どうする問題

一般的な小売業の原価率は70%ぐらいらしいです。

つまり、売価100円の商品があったとしたら、70円が原価ということ。原価とは、製品を製造するためにかかった費用のことですが、ここでは

  • 材料費(フィラメント、接着材、両面テープ、ねじ類など)

  • 設計/試作費(3Dモデルを作って試作するための費用)

  • 宣伝や発送に関わる人件費

  • 梱包材費

  • 送料

  • 販売プラットフォーム使用手数料

  • 3Dプリンタ等の設備償却費用

この辺りを原価として考えます。
ただ、3Dプリント品における材料費なんか微々たるものなので、原価のほとんどは設計や発送に関わる人件費だと思っています。
人件費を計算するには自分の時給を考える必要があります。自分が1時間働くとしたら、いくら欲しいか?というのは意識しないといけません。
一人でCADでモデリングして、3Dプリンタで出力して、梱包して、発送して、宣伝までやるのは一般的には特殊技能ですからね。
レアキャラなので、一般的なアルバイトの時給とは比較せず、自己評価に基づいた適切な時給を設定することが重要です。

具体例

では、具体的に私がどんな感じで計算しているか、例を挙げます。

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