競走馬を育成する厩務員というお仕事

日々出会う人の仕事にフォーカスして、世の中の様々な仕事、働き方を書き綴っています。

これを読んだ人のヒントや選択肢のひとつになったら幸いです。

どんな仕事?

昨日は茨城にある競走馬のトレーニングセンターで勤務する方との食事。

日本中央競馬会(JRA)が主催する競馬に競走馬を送り出す仕事をしています。

毎日の調教からアフターケアまで競走馬をベストコンディションにするための世話を朝早い時間から行います。

■1日の流れ

夏場は午前3時、冬場は午前5時から始業。

馬の寝床の掃除に始まり、担当馬の調教前の運動→調教→クールダウン→手入れ→飼い付けという流れを2頭分こなします。

これで午前中の作業は終わり、午後からは馬体のチェック・ブラッシングや治療をメインに、獣医師による触診・診断時の付き添い、蹄鉄の交換(これは厩務員ではなく装蹄師が担当)などの業務が入ることも。

夕方に飼い付けを行い1日が終わります。

生き物相手の仕事でなかなか休みが取れない仕事ですが、有給制度も充実していてスタッフ同士「おたがいさま」の気持ちでまとまった休みを取れるとのこと。

近年、自分なりの働き方を実践できる職場環境になってきているようで、仕事も分担制で行われる厩舎が増えてきているようです。

僕も以前このトレーニングセンターで厩務員として働いていました。所属していた厩舎では分担制は取っておらず、自分の担当馬がいたのでなかなかまとまった有給が取りづらい状況でした。

■どうやって厩務員になるの?

トレーニングセンターで働くには千葉県白井市にあるJRA競馬学校厩務員課程を卒業する必要があります。

競馬学校入学要件を満たすために、騎乗経験が必要となり僕の場合はサラブレッド生産・育成牧場に5年ほど勤務しました。

現在、日本中央競馬会では厩務員の募集に力を入れています。

年々、厩務員を目指す人が減っていて競馬産業の衰退にもなりかねない状況です。

↑コチラ募集締め切ってますが半年に一度募集していますので関心のある方は是非チェックを。

■競走馬のその後

最近、引退後の競走馬のセカンドキャリアに注目が集まっています。

乗馬転用やセラピーホースとしての活躍が期待される他、天寿を全うしてもらうための養老牧場での生活にJRAが支援に取り組んでいます。

競走生活を終えた馬たちが次への舞台にスムーズに移行できるよう、普段からの馬とのコミュニケーションも厩務員の大切な仕事のひとつと言えるでしょう。

■最後に
あまり接することない競走馬の世界を垣間見るいい機会になれば嬉しいです。

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