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【Oshitai × Hit】パイオニアが描く〜応援広告の未来〜

こんにちは!広報担当です!皆さんは「応援広告」を知っていますか?

“広告”といえば「企業が自社の商品やサービスの販売促進や認知向上を目的として掲載するもの」と思っている方が多いのではないでしょうか。一方で「応援広告」というのは、一般のファンの人々がアイドルや漫画・アニメのキャラクター、アーティスト、VTuberなどの『推し(オシ)』を応援する目的で出稿する広告、言わば「新しい応援のカタチ」と言えます。韓国や中国では数年前から広く普及していた応援広告ですが、今日本でもLAPONEエンタテインメントが主催する日本のサバイバルオーディション番組”PRODUCE 101 JAPAN”で、ファンが参加者をデビューさせる為の一般投票を募る目的で応援広告を掲載したことにより、注目を浴びました。

Y’sはこの応援広告を国内でいち早く事業化し、2020年8月に「応援広告オシタイ」というサービスをスタートさせました。『Paradox Live』や『おそ松さん』といった超人気タイトルの応援広告を手掛け、今や日本の応援広告文化興隆の立役者となっています。

サービス立ち上げから約10ヶ月。『応援広告オシタイ』は新たな一歩を踏み出すこととなりました。それが今回の対談の主題である、屋外広告のリーディングカンパニー「株式会社ヒット様とのコラボ企画」です。渋谷駅前や大阪道頓堀の一等地に巨大なビジョン広告を構えるヒット様とオシタイがタッグを組み、ヒット様が運営するヒットビジョンを日本における応援広告の聖地にしたい。そんな野望を抱く株式会社ヒットの渡部様と、応援広告オシタイの事業責任者でもある株式会社Y’s CEO中館の対談の様子をお届けします。


プロフィール


株式会社ヒット 経営企画室マネージャー
渡部 雄満

京都大学文学部卒業。TV-CM制作会社、注文住宅建築会社、SEO会社、リノベーション会社、老舗エステサロンチェーン、PR会社を経て、現在、屋外広告の株式会社ヒットで経営企画室マネージャー。比較的明るい分野は、新規事業・サービス開発、IPO準備、WEBマーケティング、動画制作等。プライベートでは3児の父。趣味は、アマチュア自転車チームのオーナー業、あり合わせで適当に作る料理、ブラジル・ポルトガル語会話。好きな言葉は「困難は分割せよ」。


株式会社Y’s CEO
中館 博貴

東洋大学卒業後、株式会社三陽商会に入社。BURBERRY BLUE LABELに配属され、店舗スタッフとして従事。その後は株式会社グットスタッフを経て独立。フリーランスとして営業代行を中心に行っている中で、2011年11月に株式会社Y'sに出会い、入社。2013年に取締役副社長に就任。Y'sではIT人材派遣事業の立ち上げや営業組織の立ち上げなど、0→1を得意としており、今後も分野に限らず新たなものを生み出していきたいと考えている。好きな言葉は囲碁棋士藤沢秀行先生の書籍『強烈な努力』にある言葉「計算のできる人生なんて、おもしろくもなんともない、危険な芽を摘むことは、可能性の芽も摘むことでもある」。という様々なリスクを追いながら可能性を広げる考え方に感銘を受けて自分の格言としている。


それぞれの「応援広告との出会い」


インタビュアー(以下、イ):本日は宜しくお願いいたします。日本ではまだ余り知られていない「応援広告」に乗り出した両社ですが、そもそもお2人が応援広告を知った経緯を教えて頂けますでしょうか。

ヒット渡部様(以下、渡部):端的に申し上げると、屋外広告の可能性を探る中で自然にたどり着いた、ということになります。私はもともとインターネット業界の出身で、ほんの数年前までインターネット広告やSEOコンサルの担当者でした。インターネット市場が伸び続けているのは理解していましたが、インターネット上の情報増加ペースが人類の総可処分時間の増加ペースをはるかに上回っている感覚があり、その市場でプレイヤーを続けていくことに疑問を感じていました。そこで新たなチャレンジとして辿り着いたのが屋外広告だったんです。実は屋外広告はインターネット広告に次いで二番目に成長を続けていく広告の市場だと世界の様々な調査で言われているのですが、ご存知の通り屋外広告はインターネット広告とは異なり特定の場所に紐づいている広告です。それなのに、市場としては伸び続け、そのギャップに非常に興味を持ちました。

インターネットの領域に慣れ親しんでいた私が屋外広告の業界に飛び込んで何より驚いたのが、基本的に広告枠が月曜日から日曜日の1週間パッケージで取り扱われており、長く続く業界の慣習により柔軟性が非常に乏しいことです。インターネット広告と同じように、1日からの広告掲載やより低価格での取り扱いが簡単にできれば、屋外広告ももっと自由に、開かれたものになっていく。その発想で、屋外広告をまるでインターネット広告のように自由に取り扱えるプラットフォームを目指して、”HIT-DSP”というサービスをリリースしました。その後、”自由に取り扱う屋外広告”にニーズを感じる顧客をリサーチしていたところ、個人が出稿する「応援広告」に辿り着いたんです。

イ:「屋外広告をもっと自由に取り扱えるようにしたい」という渡部さんの思いと、応援広告を個人で出したい顧客のニーズが合致したんですね。対して、Y’sが応援広告サービスをスタートさせたのは全く別の切り口からだったと聞いています。事業責任者である中館さんが応援広告に出会うまでには、どのような経緯があったのでしょうか。

中館:Y'sは創業当時から「チャレンジする」信念を掲げており、創業10周年のタイミングでこの信念を新規事業として形にしたいと考えていました。どのような新規事業が良いか内部調査を進め、「Y’sは日頃から広告クリエイティブの制作を手掛けており、『広告』という文脈には馴染みがある」「特にアニメ・漫画といったエンタメ系の制作に携わり、作品ファンの声や想いをクリエイティブに落とし込む立場である」ことが挙げられました。さらに、「そうしたY’sだからこそ、もっとファンの想いに寄り添いカタチにすることができないか?」といった声もあがってきました。

当時、”応援上映”の実施やクラウドファンディングの台頭により「応援」というキーワードが注目を浴びており、韓国で盛り上がっている「応援広告」に着目をしました。日本は韓国と異なり権利関係の障壁が高いが、「応援」のカルチャーは高まりつつある。Y’sがこの障壁を乗り越えることができれば、面白いチャレンジができるのではと考え「応援広告オシタイ」をスタートしました。

★「OSHITAI-オシタイ-」ができるまでvol.1

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オシタイ×ヒットビジョンのシナジーが誕生

イ:そんな応援広告との出会いの後、オシタイ担当者からヒット様への些細な問い合わせにより今回のコラボ企画にまで話を進めることができました。ヒット渡部さんが最初にオシタイと接点を持って頂いた時、ここまで具体的な「応援広告普及」の取り組みを想像されていたのでしょうか。

渡部:私はプライベートで長くスポーツサイクルのアマチュアチームのオーナーをやっていて、プロを目指す若者たちをずっと応援してきています。また学生時代にバンドをしたり、劇団の立ち上げを経験したりもしていて、そういった夢を追いかけている方達に出会ったときは無意識に心が動き支援をすることが習慣化しています。ただし、応援には少なからず費用がかかりますし、全ての人が私のような支援の価値観を持っているとは考えていません。そこでヒットの「応援広告」の取り組みを成功させるためには、必ずクラウドファンディングで不特定多数の方から支援を募る仕組みが必要だと考えていました。そんな中でオシタイのサービスと出会い、私が思い描いている応援広告のサービスにぴったりハマったと感じました。ですので、オシタイと出会った時点である程度の成功のゴールイメージは描けていましたね。

イ:なるほど。渡部さんにとってオシタイとの出会いは理想のマッチングだったんですね。一方で、名だたる企業との協業をされてきた歴史ある企業であるヒット様が、「オシタイ」という日本にまだない新規サービスを手掛けるベンチャー企業であるY’sと提携することに、不安はなかったのでしょうか。

渡部:正直に申し上げるとチャレンジしてみないとわからない、という思いはありました。先ほども申し上げた通り、事前の調査や自社のリソースと照らし合わせてイメージを描いたうえで、オシタイとのシナジーは十分に感じていました。描いたゴールに向かって一緒に歩んでいけるかどうかは、取り組みを進めてみないと分からないかな、と考えていました。

イ:一方で、オシタイの事業責任者である中館さんは「ヒット様と協業できることになりました」とメンバーから報告を受けた時どう思われましたか?

中館:まずは驚きました。実はオシタイはサービス立ち上げ時からいくつもの苦労を重ねており、広告枠を保有している媒体社からの信頼がほぼない状態で、厳しい立ち位置にいると認識しておりました。

ヒット様のビジョンは私自身何度も目にしている媒体で、そんな歴史ある企業様が協業にご承諾頂けたと聞き、応援広告の可能性に同じ目線で歩んでいけるパートナー企業の存在を感じ嬉しさがこみ上げてきました。。取り組みのスピード感や制作物のクオリティなどで、精一杯期待に応えたいと思いましたね。

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課題ではなく可能性。応援広告のパイオニアが描く未来


イ:お2人に応援広告の未来についてお聞きしたいと思います。企業が出稿するのとは違う、”ファン主体”の応援広告の可能性をどのように感じていますか?

渡部:応援広告はまだまだこれからのサービスで、日本においては掲載事例も限られている状況です。応援広告の多くが「誕生日祝い」や「周年祝い」に限られてしまっているのが現状だと思います。今後は応援のカタチがより多様に広がり、特定のイベントや作品・キャラクターの応援などが増えてくると良いなと思います。今は準備期間や広告媒体の自由度などに課題がありますが、課題があるということはまだまだ可能性が広がっていくチャンスがあるということだと考えています。

中館:同じく応援広告にはまだまだ課題が多いと考えております。これまでBtoBをメインにしていた広告市場が、応援広告の存在によりBtoCへと広がる可能性が見えてきています。toCビジネスは顧客満足度が重要になるので、応援広告掲載までのプロセスをいかに簡素化できるかがポイントになってくると思います。媒体の種類や料金、予約の方法や広告配信など、インターネット広告ならPCの画面一つで完結するようなプロセスが応援広告においても整備されれば、よりファンの方にとって開かれたサービスにできると考えています。

また版権管理の方法にも課題があります。テクノロジーの発展によりブロックチェーンでファンがその場で素材に対して課金できるような仕組みが整えば、これまで広告素材を扱っていなかったような版権元も素材の提供に寛容になるのではないかと考えています。また、応援広告はまだK-POP界隈以外では馴染みが薄く、今後J-POPや日本のアイドル、スポーツ選手などの事例が生まれたり応援広告体験が広がっていくことも予想されます。非常にポテンシャルの高い業界だと実感しています。

イ:おふたりとも、応援広告の課題をポジティブにとらえ可能性として考えられているんですね!応援広告が当たり前になった未来で、実現したいビジョンや野望についてお伺いできますでしょうか。

渡部:テクノロジーの発展により、手軽に応援広告を取り扱える未来が来るといいなと思います。冒頭でお話しした通り、インターネット業界出身の私が「屋外広告をもっと自由に取り扱えるようにしたい」という思いからリリースしたプラットフォームによって、屋外広告の取り扱いは自由度を増しています。そこに応援広告の仕組みも合わされば、全ての人がプラットフォーム1つに集まって自由に応援広告を出稿できるようになります。夢のように壮大で、現実的な話です。

渋谷のシブハチヒットビジョンに応援広告を掲載するのと同じ感覚で、一般のファンが気軽にNYのタイムズスクエアに広告が出せる、そんな未来が来ると良いなと思います。

中館:応援広告が日本で普及すればするほど、オシタイの提供する応援広告サービスも一般的になっていきます。直近のビジョンとして、「広告」という枠組みに囚われずイベントなどにも応援のカタチを広げていくことを描いています。

また版権元企業の版権管理・素材管理を改善する取り組みも、一緒に行っていきたいと考えています。もともと版権元と距離が近く温度感や業務プロセスを深く理解できているY’sだからこそ、応援広告のパイオニアから統括者になっていく。Y’sがブロックチェーンのプラットフォーマーとなって、応援広告をより開けたものにしていくというヒット様と共通の未来を描いています。

イ:そう遠くない未来に向けて、両社共通の未来を描いているんですね。最後に、全国の「推し活」に励む推しを持つ皆様に向けて一言ずつお願いします!

渡部:「やるかやらないか」という選択肢があった時、ぜひご自身が楽しめる選択肢を選んで欲しいと思います。ヒットはそこに寄り添えるような企業でありたいです。「応援広告」のような新しい選択肢があることを、1人でも多くの方に知って頂けたらと思います。

中館:せっかく応援広告という世界を知って頂いたと思うので、心から応援したいという”推し”や作品があるならばぜひチャレンジして欲しいと思います。「応援」というのは目に見えなかったり、カタチに残らなかったりするものも多いですが、応援広告は「自分の名前が広告に載る」という人生でまたとない経験もできます。この感動を、ぜひ味わって欲しいと思います。

渡部&中館:ぜひ宜しくお願いいたします!

★オシタイ×ヒットの取り組み案内

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