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2023年の振り返りと2024年にやること

前年の宣言通り、2023年は次の成長に向けた準備に専念し、淡々と勝利条件を揃える1年でした。表立った活動やTwitter(X)での発言も控えていたため、それに伴い自然にメディアや記事などでの回数も減り、色々な方にご心配おかけしました。既にお越しいただいた方も多くいらっしゃいますが、アジアのWeb3ハブをコンセプトとしたCentrumのオープンと、Mycelの準備に邁進しており、2024年を楽しみにしています。また、Centrumはオープンの月から多くの方に使っていただき、素敵なイベントが数多く開催されています。関わってくださった全ての方に感謝致します。


2023年の振り返り

2023年までの人生では、基本的に短期長期に関わらずトレンドをフォローするということをしていました。2023年は短期のトレンドを無視し、何者でもない期間を過ごすということを意識しておりました。長期のトレンドは、日本の生産能力の低下、アフリカと中東の人口増加に伴う経済成長、アメリカの世界の警察としてのプレゼンス低下など、10年くらいは変わらなさそうであると同時に、世界から情報を集めすぎる必要はないため、自分がやっていることに集中することができます。そのため、長期トレンドに従って事業を作っていれば、追うべきトレンドはそう多くないはずであると考えるようになりました。

これまでの商売経験では、知識や経験を貯めることを優先しているせいで実践できていませんでした。商売や自分のいる業界に関する大体の知識や経験は大体溜めることができたため、今後4年はアウトプットに集中することにしました。

偉大な事業を作るための仮説を試し始めた

OpenAIやTeslaの時間軸を見ていると、世界的なプロダクトに及ぶためには相応の準備時間と資金が必要であることがわかります。しかし、例えばYCやシリアルアントレプレナーが周りにいて、AIの事業を立ち上げるにしても、Fortune 500のほとんどの企業とのパイプラインがあり、5年のランウェイを確保できていれば、Fortune 500の企業に対しデモを見せながら水面化で営業をし続けることができます。

その上で本リリースと合わせてメディアやそれらの企業と連携を発表できれば、世界で一番使われるAI関連のプロダクトとして出せそうなのは理解できます。世界にOpenAI以外にその方法を試すチームがなかっただけで、全世界で同時に数億人のユーザーを極めて短い期間で獲得する方法を真剣に考えていたプレイヤーの数はそんなに多くないはずです。

上記のような仮説に従い、とにかく自分たちのプロダクトを想像もできないようなレベルまで押し上げられるにはどうしたらいいのかだけを2023年は考え、準備を進めていました。

世界中に友達ができた

オランダに拠点を持っていると、色々な国から来た人と友達になれます。イタリア、ウクライナ、オランダ、ロシア、アメリカ、ジョージアなどなど、色々な国の友達ができました。 

どこの国に行ったことがあることよりも、色々な言語を話す友達を増やすことの方が価値が高いと感じることが多いです。友達の地元だと思える国が増えると、色々な文化や言語に興味を持つきっかけになるため、世界中に友達を増やすことは今後の人生でも継続したいと考えています。

事業の作り方が変わった

2つの点において、事業の作り方が変わりました。

1つ目は、目標の売上に到達するための考え方です。売上100億円の事業を作るには、売上100億円に到達するまでの売上目標を達成する必要があります。今までは、10年がんばって100億円の売上にするための方法をとるというアプローチを取ることしかできませんでしたが、10年に1度生まれる大きいマーケットの誕生に合わせて100億円になるビジネスを作りにいくという方法を取るようになりました。

2つ目は、事業をリリースするタイミングです。今までは「大体マーケットはここにあるだろう」という抽象的な出発点からとりあえずサービスを作る→営業を始めるというやり方を実践していました。しかし、それでは実際に売上を立つまでに時間がかかることと、オペレーションの構築に時間がかかってしまっていました。

そういった課題意識から法人営業に強い方に話を聞きに行き、まず顧客になり得る個人・法人に話を聞きに行き、どのようなKPIを改善するのか、どのレベルの改善を求めるかを明確にしたあと、初めてどのようなプロダクトの説明が一番効果的に見えるか、どのようなプライシングをするのが顧客にとって優しいかというように考えるようになりました。

2つ目のポイントについては、BLUEPRINT社の鶴岡さんが記事として公開してくださっているため、貼り付けます。

脳内物質のハック

直近5年くらいは1日に12-15時間くらい、とにかく猛烈に働いていましたが、去年から体調を崩すことが多く、アウトプットと働く量が釣り合わなくなるタイミングが来たと感じました。そこで、根本的に仕事の結果と働き方を見直すことにしました。

自分の身体や精神について知るために色々調べていくと、人間は脳内物質によって大きくパフォーマンスが左右されることがわかってきました。思い返してみると、同じようなタスクをやっている人でも、脳内の状態によって気づけるものの範囲や共感できる意見に違いが出てきます。

脳内物質について調べていくと、自分はこれまでアドレナリン駆動な生活をしており、短距離走に特化したような脳内の癖ができていることを認知しました。また、その状況を打破するためには、脳内物質のバランスを取る役割を持つセロトニンを出せば状態が変わりそうだということにも気づきました。

セロトニンを出すための行動を意識したり、セロトニンが出ている状態を認知できるようにすると、なにに対して自分の脳がセロトニンを出すのかが認知できるようになってきました。セロトニンと同様に、ノルアドレナリン、ドーパミンがよく分泌されている状態もわかると、自分がどういったものやプロセスに対してよくストレスを感じ、なにに対して達成感を感じるのかが説明できるようになります。

ADHDやASDは報酬系が支配されやすいからギャンブルにハマりやすい、という説がありますが、逆に報酬系を支配できれば、自分の習慣や人生を自分で操ることができます。

その中でコントロールしにくいが、特に体に良い脳内物質がエンドルフィンであり、ゾーンに入っている状態の人はエンドルフィンが分泌されているということが書いてありました。エンドルフィンが出ている状態は人間は免疫が上がり、幸福感を感じ、辛いことでも楽しいと感じるようになります。

上記のようなことを考えていると、大谷翔平選手や井上尚弥選手、羽生結弦選手などの歴史的にも偉大なスポーツ選手は、エンドルフィンをハックし、比較対象ではなく自分自身の中での最高を更新し続けた結果、偉大な成績を残しているのではと考えるようになりました。

それらに気づいてからは、外界との比較ではなく、自己の身体と精神(+それらに大きな影響を与える脳)と徹底的に向き合い、自分のパフォーマンスを更新するにはどうすればいいのかを意識するようになりました。

脳内物質について調べるときに読んだ本や下記に貼り付けます。


2024年にやること

次に、2024年にやることについて記載します。2024年は、2022年末からうっていた布石を元に、完全な勝利に向けて大きく動き出す1年にする予定です。

英語と中国語を話せるようになる

これまで、言語学習に苦手意識を感じていましたが、自分の中で転換点が来ました。日本の学校で習う勉強方法は非常に遠回りな方法であること、マルチリンガルの言語の捉え方等々、苦手意識をようやくメタ的に認識することができました。言語学習を学校のテストのようなものではなく、メタゲームと捉えられた時点で、自分の好きな種類の学習であることがわかりました。

言語学習(脳)は筋トレと似たようなアプローチで行い、言語学習におけるスピーキングやリスニングを筋肉におけるスポーツ(筋肉を使って意図するアウトプットを出すこと)と捉えるようにすることで、学習方法が一気に変わりました。

英語も上記に気づけてから3日ほどでかなり改善しましたが、言語学習のフレームワークの構築と確立を行うことで、他の言語でもできるのではないかと考えています。

現在、言語学習のフレームワークを構築するために、中国語の学習を毎日しています。2024年では、英語は更なる上達が必須ですが、中国語による日常会話もできるようにします。

複数言語が話せるようになると、ビジネスでもプライベートでも、企業・行政・政府に対して通常とは異なるアプローチを取ることができると考えています。

2023年にある島国に行った時、複数言語を話すユダヤ人と話し、非常に興味深いビジネスの仕方だと思いました。多くの人がひとつの言語しか話せない中で、言語をひとつ多く獲得することは、非常に効果的なアプローチだと感じることが多かったため、言語学習は数年に渡って継続します。

複数ヵ国語を操り、各国の中枢に個人としてアクセスし、あらゆる機会を最大化している人は世界で見ても少なく、かつ大きい機会を獲得できていることが多いため、そういった機会を獲得できる状態の1歩目としてやりていきたいと思っています。

今後5年以内に日本語、中国語、アラビア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語を日常的な会話はできるようになりたいと思っています。この段落のまとめとして、言語学習の捉え直しのきっかけになったChris Lonsdale氏の好きな動画を貼り付けます。


2地域以上でのローカライズ

現在開発、提供しているサービスで、2024年は2地域以上でのローカライズを進めたいと考えています。2022年には「グローバル」という曖昧な定義だったものが、各国の言語と規制が少しわかってきたため、イメージがより具体的になってきました。

どの地域で人を採用し、どの地域でユーザー数を増やし、どの地域で単価を上げるのか、といったことも具体的に戦略に織り込めるようになったため、2024年はこの2年間で貯めたものを活用して多くの人にサービスを届けたいと考えています。

健康的な生活を保つ

2023年は、身体に良くない激務を続けてきた影響が年初に出ましたが、その後は心身のメンテナンスを意識して行うことで、特に大きな病気や体調不良になることも少なく、心身ともに健康でいることができました。

2023年は脳内物質について詳しくなったため、自身の脳を起因とする精神の扱いについて前よりも理解が深まりましたが、2024年は精神と密接に関係のある身体にもっと注意を向けたいと思っています。具体的には、内臓と筋肉です。特に腸、肝臓、代謝について詳しくなり、有効な活動を続ける予定です。

2024年も引き続き健康を意識し、心身ともに良い状態を保ちながらパフォーマンスが出せるような生活を心がけます。

勝利する

2024年は、これまで準備してきたことを回収し、勝利します。2024年は、今後の人生で振り返ったときに大きな転換点になる年になる気がしています。勝利する対象は自分自身であり、勝利条件はここ2年でインプットしたことを客観的な結果に反映させることです。


まとめ

2023年は、表に出ず粛々と準備を進めた1年でした。また、準備をする中で自分との時間と一緒に事業を前に進める方々との時間を多く取れたことが非常に有意義でした。2024年は、以前からご一緒させていただいている方々のために、結果で示して参ります。



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