【9】 サファイア街へ

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ある森の中
「ニャ~オ」
にゃんこが汗だくのサウスポールのほうを振り返って鳴いた。
「ハァ、ハァ、もう2日は歩き続けたぞ。ハァ、ハァ、それらしい木は見つからんが……」
サウスポールは焦っていた。
病床に伏したゴールデンがいつまで持つかわからない。
一刻も早く【世界樹の枝】を手に入れ戻りたかった。
水も食料も尽きかけていた。

それから数時間後
サウスポールは口笛を吹いた。食事の合図だ。
前方を歩いていたにゃんこが軽い身のこなしで寄ってきた。
「ほら、食べろ」
にゃんこはサンドウィィッチの欠片を"はむっ"と食べた。
「水もあるぞ」
サウスポールの手のひらにある僅かな水をペロペロ舐めている。
「よし、そろそろ出発するか。次はどっちだ?」
サウスポールが問いかけるがにゃんこは自分の腹の辺りを懸命に舐めていて動く気配がない。
「お前も休みたいんだな。ちょっとだけだぞ」
そう言うとサウスポールは仰向けに大の字になった。
サウスポールも満身創痍だった。
「ん、あれは…?」
視界に入ってきたのは普通の木よりも高い位置にある、一本変わった枝だった。
「まさか、あれか! あれは、西のほうから伸びている! 西に向かうぞ!」

一方その頃ゴールデンの世話役達はミミ星人街にいた。
「うちの頭領が危ないんです。どうか、どうか、サファイア街まで来て何とかして下さいませんか?」
"ゴールデンをなんとか救いたい" その一心で彼は懇願した。
『うーん、そう言われてもミミ街からサファイア街までは凄く遠いし、この街を留守にするわけには……』
この声の主は、瀕死のミミ助を救ったティアマだ。
「そこを何とか、何とかお願い出来ませんか?」
他に手立てがない以上、彼はティアマにすがるしかなかった。
「お姉ちゃん、行こうよ! 私サファイアに行ってみたい!」
ティアマの妹のメルの声には元気が溢れていた。
『メル……』
ティアマは常連客や自分を頼りにしてくれるおじいさん、おばあさんの事を考えると決心がつかなかった。
ーーその時
「行ってこいよ。この街の薬屋はお前んとこだけじゃない。うちらもずっと長い事この商売やってんだ。たまにはうちらにも利益上げさせろや」
噂を聞きつけた街人達だ。
『みんな! ……ありがと。メル、急いで支度して』
その言葉を聞いて説得に来た世話人達は顔を輝かせて見合わせた。
「ありがとうございます! 港に船がありますので、準備が出来たらそちらまでお越し下さい」


~港~
『ちょっとメルー、遊びに行くんじゃないんだよー!』
「だってこの子達も行きたいって言うんだもんー!」
メルの後ろにはミミ助を先頭にへいたい、さくせん、きまぐれ、ぶるじょあミミ星人、そしてミーミーキングがそれぞれ楽器を手にして付いてきている。
「ミーミー(^o^)」
ミミ助は楽しそうに鳴いた。

ゴールデンを助ける為に動き始めたサウスポールとティアマ達。
その思いは実るのか……

店主 ティアマ
創業1085日目
委員長っぽい薬屋でマスター錬金術師

所持レシピ
【ヒーリングライト】
材料
魔女の指輪×1
道具
禁断の書×1
いかずちの杖×1

【ヒーリングシート】
材料
エリ草×10
清水×10

妹 メル
甘え上手な薬屋で見習い畜産家


読んで頂きありがとうございました!
登場した人物、レシピ品全てフィクションです。
気になるレシピがあれば実際に作って頂いても構いません(作ってもらえたら飛んで喜びます)

作中に出ても良い店主募集中。
店主名、オーナー番号
をTwitterでDM下さい。
普段のプレイスタイル等入れてもらえたらなるべくそれに沿って書かせて頂きます。
登場する話は事前にDMで確認して頂いた後掲載させて頂きます。

各物語のイメージ画像募集します!募集させて下さいー!
物語を読んでみて浮かんだイメージがあればそれをお願いします。
又は次の物語の画像書いて頂けるというのであれば掲載前に物語をDMで送信します。
もしくは既にオリジナルのキャラ等の画像あれば、その画像を元に物語を考えます。
名前、職業種の設定あれば教えて下さい。
提供して頂いた方のお名前はその物語内の1番上に紹介させて頂こうと思ってます。
例「イメージ画 ~様から提供」みたいな感じで。
よろしくお願いしますー!


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