シェア
幼い頃から小説を読み漁っていたものの、国語の授業やテストにおける「作者の意図は?」という設問の解答に対して、「作者が明言していないのなら、それは問題作成者の主観だろ。」と当時からひねくれていた私が、安部公房を最初に知ったのは高校生の時の現代文教科書だった。「鞄」という小作品であった。 あらすじ 自由 自由。 この言葉には誰しも憧れがあるのではないか。誰にも、何にも囚われず、自分の思うがままに、あるがままにいる。 自由を求める歌は世の中に溢れかえっている。 しかし、裏を