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人口1万人未満の町での学び方や人生の歩み方について、改めて考えました。

上士幌町の"まなびの広場"・三浦学苑の探求クラスに、ここ1週間で出向いてきました。

これから、大掛かりな学びの仕組み作りをやっていこうと思っているので、その前に徹底して現場づくりに関わらせていただきました。
今日からは仕組みづくりのほうに、全パワーを注いで動いていこうと思うので、その前に振り返りを。

上士幌町へは、ご縁があってカタリバ北海道の皆さんと一緒にお伺いさせてもらいました。
"まなびの広場"は、自習+社会学習の空間です。上士幌の中学生の学習習慣作りや、ICT教育に慣れたり、町では出会えない大学生などに出会うことを目的に長期休暇に期間限定で開かれているようです。

Chromebookは中学生に1人1台あったし、Wifiも通っている生涯学習センターの施設はとってもきれいでした。
実は地方のほうが、設備は整っていたりするんですよね。そんな、上士幌で学んだこと。

■人口1万人未満の町にこそ、開かれた3rd Placeが必要だ。

僕は札幌生まれなので、全く想像できませんでしたが、これくらいの町の規模だと、小学校から中学校まで、ずーっと同じクラスの同じメンバーで過ごすんですね。
そこで一度ついてしまった"キャラ"は払しょくされにくいだろうし、仮にそのコミュニティでうまくいかない子には、相当難しい時間になりそうです。

そんな状況ですが、「まなびの広場だから、活躍できた子」が居たそうです。外様の僕はそんなこと全く思わないような「はきはきと意見を言う子」だったから、驚き。

その時思ったんです。

そんな子たちが、学校とは異なるキャラを出すこともできる場所。
自学自習もできるけど、自分の好きなことや興味があることに関する色んな人に出会える場所。
僕も居ていいんだって思えて、あなたは素晴らしいって褒めてもらえる場所。

絶対に、必要だ。そう確信した。
それは、人口1万人未満の町にほど、必要だ。
だれか、一緒にやりませんか?笑

■そういう町の子どもたちは、「本当に真っ白いキャンバス」だ。

これも驚きですが、そういう町の子どもたち、半年前に会った大学生のことをちゃんと覚えていたんです。
「〇〇って、今年は来ないの?」とか言ったり。

これ、シンプルにびっくりだったなぁ。本当に素直だし、社会経験という意味では非常に"無垢"で。

そんな言葉を聞いて、

そういったかかわりが、「思い出に残る」、から、「影響を与える」に変わるには、何が必要なのかなぁ?と考えていました。
また、彼らの真っ白いキャンバスに、彼らはどう色を載せていくのかなぁと考えていました。

最終的に彼らには、今見える「できること」だけに手を伸ばすのではなく、「欲しいもの」に手を伸ばせるようになったらいいなぁと思っていました。

「ねぇ、実はこんな人に会ってみたいんだ!」なんて言葉が、生徒から聞けたら。
「それなら、帯広の/札幌の/東京の/中国の、あの人に連絡してみようか!」なんて会話が、生徒とできたら。

いいなぁ。
どれだけ一緒に、いろんな絵の具(=経験)を探せるかどうか。

こういう場での教育の価値は、「教える」じゃなく、「一緒に探す」なんだなぁ、って改めて思いました。

ここから先は、三浦学苑の授業でも学んだこと…!

■問いを立てて、「諦めずに我慢する」ことは、やはり難しい。

「一緒に探す」と、言葉ではカンタンに言えますが、これはまた結構難しい。

最初からビンビンにアンテナが立っている生徒ではないので、「一緒に探す」プロセスとして、「もしかしたらこれが好きかも?やってみたいかも?」と「気づき」を与える問いを考えたりする必要があります。

その過程で、問いに、すぐに答えを出せない生徒にも出会います。

その時に、その子たちを信じて待ち続けられるか?はとても大事な伴走者としての姿勢だと思っています。
すぐに答えを与えたり、質問を変えるのは、簡単だけど、彼らの学びの主体性が失われていくので。

と、言葉ではわかっているものの、やはり「この場を少しでも楽しんでもらうために」と、声をかけてしまったりするタイミングがありました。
うむ、悔しいですねぇ。反省。

学びは、生徒のもの。そう心に刻みなおすとても良いきっかけでした。

ん~、今回も、やはり現場からたくさんのことを学ばせてもらいました…!
三浦学苑にお招きいただいた竹田さん、上士幌町に受け入れてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、継続的に関われたら嬉しいです。

ふりかえり、おわり!

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