「オンライン◯◯」が流行語大賞2020候補に!〜オンライン旅行はどうなる?
こんにちは、ロコタビの椎谷です。
先日発表された、ユーキャン新語・流行語大賞で、2020年のノミネートに「オンライン○○」が選ばれていました。
2009年には「新型インフルエンザ」が選ばれて、なぜか今回は「新型コロナウイルス」や「COVID-19」が選ばれなかったのか不思議ではありますが、コロナによって今まで出来ていたことが出来なくなったことにより、多くのものがオンライン化しました。
「オンライン旅行」は誰のもの?
「オンライン○○」の1つに「オンライン旅行」があります。
ロコタビでも今年の5月頃から実施し始めて、1000人規模のオンライン旅行イベントを開催、全国145施設の放課後児童クラブの子ども達にオンライン海外旅行を体験してもらう企画、介護施設でのオンラインレクの提供をするなど、コロナ禍での新しい旅の形として「オンライン海外旅行」を提案してきました。
しかし、リアル旅行を知っている人からすると、「オンライン旅行?」となる人が多いのでは。実際我々も、誰が必要としているかわからないまま、最初は半信半疑でスタートし現在に至ります。
そんな中見えてきたことがいくつかある。
誰?:もともと、旅行業界とは関係の薄かった人たちの余暇体験
「オンライン旅行」を旅行業界の枠の中で考えてしまうと利用者イメージを見誤ってしまうかもしれません。もっと大きな枠の中で考えてみると、余暇市場(レジャー市場)が浮かび上がります。
旅行はレジャー市場の「観光・行楽部門」の中の1つで、レジャー市場全体からすると15%程しかありません。
今回、ロコタビで取り組んだ「オンライン旅行」先の、介護施設や学童保育などは、もともとの旅行業界とは直接関係の薄かった人たちです。ここでわかったことは、「オンライン旅行」が実現されたことで、旅行という枠にとらわれずレジャー市場に利用者を広げることが可能になったということです。
旅行は「動く体験」ですが、オンライン化したことで「動かない体験」として、レジャー市場の余暇を求める人に対しても「オンライン旅行」を提案することできるようになりました。
誰?:海外旅行に行きたくても行けない人たちの「旅マエ」体験
コロナで海外渡航が制限されたことにより、毎年のように海外旅行に行っていた人たちは、今海外に行きたくてもいけないというジレンマを抱えている。
そんな海外旅行好き以外にも、実は多くの日本人は海外旅行に行きたいと思っているというDATAがあります。「レジャー白書2019」の日本人のやってみたいけどやったことが無いこと(余暇活動の潜在需要)の1位は男女共に「海外旅行」です。
【潜在需要】(将来の希望率−現在の参加率)
希望はあるがまだ実現していない(今後実現が期待される)需要の大きさ。
さらに、事実として多くの日本人はパスポートを持っていない。
そこから、わかることは、多くの日本人は海外旅行に行きたくても、コロナによって移動が制限され、パスポートも無いため、移動を伴う海外旅行に行くことさえ出来ないという事実です。
「オンライン旅行」は、海外旅行に行きたくても行けない人たちにとっての、海外に触れる機会の一つになる可能性があります。
旅マエ体験としての「オンライン旅行」
「オンライン旅行」を自社でやっていく中の結論は、「オンライン旅行」は皆が考えている「リアル旅行の代替」では無いということです。
人が旅行をする行程は一般的に以下のように表します。
いわゆる旅行は「旅ナカ」にはいり、もっとも充実した時を過ごすタイミングです。
一方「旅マエ」は、旅行前に、どの国に行こうか、何をしようか、誰と行こうかなど事前の知識を得たり、計画を建てる行程です。旅行ガイドブックや旅行雑誌を購入して旅の妄想を広げるという行為も「旅マエ」体験です。
ロコタビの「世界ホーダイ」は世界各地のロコ(現地在住日本人)が、様々な現地のコトを紹介してくれる「旅マエ」体験です。また、彼らの生き様や文化、環境なども含めて世界に触れる機会を提供してくれます。
今週(11/23-29)は、「海外移住者に聞く海外ライフウィーク」と題して、いつか海外移住してみたいという方向けに、実際に現地に住んでいるロコ(海外在住日本人)に移住エピソードから現地生活についてゆるく聞いていきます。
【トピック事例】
・移住のきっかけは?
・物価、食事、文化の違いは?
・移住して一番大変だったことは?
・オススメの移住エリアは?
・現地の好きなところは?
・現地の学費ってどれくらいなの?
・よく言われる〇〇って本当?
※参加者はイベント中にチャットでの質問可
海外移住や、海外在住日本人の方の在住の経緯や現地の生活のことなどに興味のある方は、ぜひご参加ください。