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9月23日は,ジークムント・フロイトの亡くなった日。

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

今日は何の日

9月23日は,ジークムント・フロイトの亡くなった日です。

ジークムント・フロイトはオーストリアの心理学者です。無意識の発見で非常に高名な研究者です。無意識というのは,普段私たちの意識に上らない精神領域のことをいい,フロイトは,イド,自我,超自我がわたしたちの生活に及ぼす影響を詳細に分析しています。

無意識という心の領域があって,それが私たちの生活に影響を与えていること,これは確かなことです。わたしたちは自分のしていることの多くを説明することができません。たとえば,下のふたつの机の大きさは全く同じものです。同じものであることを知ったあとでも,同じと見ることは難しい。大きさの判断は自動的に行われており,私たちがそれを意図的にコントロールすることは難しい証拠のひとつです(机の錯視についての過去の記事はこちら)。

Movie. Shepard table illusion (CC BY-SA 4.0)

フロイトは,性的なエネルギーが私たちのこころのうちで否認されつつも,わたしたちの行動に影響を及ぼしていると考えていますが,こういうふうに考えるのは,間違いであると私は思います。無意識であるならば,それはわたしたちの分析対象にはなりえず,フロイトや特殊な訓練を受けたものだけが,それができるというのは無理があります。

無意識というものが語ることのできないものであるならば,だれであっても語ることができないはずだからです。

なんにでも問題はみつかるものです。フロイトにも問題はあるとはいえ,フロイトが心理学や文学に与えた大きな影響を与えたということはまぎれもない事実ですし,今後も影響を与え続けるでしょう。

おすすめの本

フロイトの講義録です。

  • ジークムント・フロイト(著)「精神分析入門講義 (上)」 (岩波文庫 ) [Amazon]

漫画を使ったフロイトの入門書です。

  • ジークムント・フロイト(著)「精神分析入門・夢判断 (まんがで読破)」(イースト・プレス)[Amazon]

カール・ポパー 。フロイトやピアジェの説を批判しているひとです。

  • カール・ポパー (著)「開かれた社会とその敵 プラトンの呪縛(上) 第一巻」 (岩波文庫) [Amazon]

フロイトに関する俗説について解説しています。

  • ロルフ・デーゲン (著)「フロイト先生のウソ」 (文春文庫)[Amazon]

デーゲンの本。性的な問題について科学的に分析しています。

  • ロルフ・デーゲン (著)「オルガスムスのウソ」 (文春文庫) [Amazon]

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