毎日クロスワード。4月12日,今日は何の日?薄葬令が発布された日!
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概要 このページでは「今日は何の日?」にちなんだクロスワードパズルを毎日提供しています。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)
クロスワードにチャレンジ!
今日は何の日(ヒント)
4月12日は,薄葬令が発布された日です。
大化2年(646年),薄葬令が発布されました。
当時,地方の権力者たちは自分の力を誇示するために古墳の建設を行っていました。この薄葬令は,建設する古墳(こふん)の規模を制限するというものでした。また,古墳を作る際に,ひとや馬を埋葬することも禁じています。
大化(たいか)2年のこの年,公地公民制もはじまっています。公地(こうち)公民制というのは,すべての土地,すべての人民は天皇のもちものだという制度です。え!土地もひとも!
古墳は建設するには広い土地や多くの人の力が必要です。その土地や人々は天皇のもちものとすると,好き勝手に古墳をつくることはできなくなります。
やはり古墳を建設するには天皇のゆるしがいることになります。天皇が定めるルールにしたがうかぎりに,古墳をつくることがゆるされることになりますが,この薄葬令が発布されたのち,古墳が作られることは少なく,そのうち古墳は作られなくなったといいます。
今も古墳は各地でみることができます。千数百年前の建造物であり,その建設のため,わたしたちの先祖はかりだされ,あるものは埋葬者とともに古墳に埋められてしまいました。今ではそのようなことは許されることではありません。私たち,ひとりひとりには基本的人権があることが認められている世の中になりました。1000 年以上の時間を必要としましたが,私たちが普通に生きる権利がみとめられる世の中になりました。
これからも世の中は変わり,すこしづつ,よくなっていくのでしょう。今から1000年後にはわたしたちの社会はどのような姿になっているのでしょうか。
関係する書籍
松木 武彦 (著)「古墳とはなにか 認知考古学からみる古代」(KADOKAWA)
白石 太一郎 (著)「古墳の語る古代史」(岩波現代文庫)
4月11日の答え
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