
11月24日は,「種の起源」(ダーウィン)が出版された日。
[サイトマップを見る ]
概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)
今日は何の日
11月24日は,「種の起源」(ダーウィン)が出版された日です。
1859年のことです。
どうして生物には様々な種があるのか。ダーウィンは次のように説明しす。同じ種であっても個体の間で性質にちがいがある。そういった生まれ持った個性は親から子へと受け継がれていく。生まれたすべての生物が生き残っていくわけではない。生き残れるものは,環境に適応したものだけである。環境に適応できた性質をもったものだけが生き残り次世代に子孫を残すことができる。
上のようなプロセスを経ることで,生物は常に環境に適応するように変化しているとダーウィンは考えました。様々な種があるのは,このためだというのです。
ダーウィンが出版した「種の起源」は大変な関心を集めました。ダーウィンの考え方は生物は神様がデザインしたという素朴な考え方を否定するものでした。
「進化」というと何か劣ったものから優れたものが生まれるイメージがありますが,ダーウィンの適者生存によって種の多様性が起きるのは単なる「変化」に過ぎません。進化というと何か目的があって,生物が変化するイメージがありますが,ダーウィンの考えるところによれば,そんな目的はありません。
誰も何も意図していないところに,隠された意図を見つけるのはわたしたちはとても好きです。しかし,生物の多様性を考える際にはそんな誰かを想定する必要は全くなさそうです。
興味をもたれた方へ
とても分厚い本で,しかも文字も小さいのですが,とても興味深い内容です。
ダニエル・C・デネット (著)「ダーウィンの危険な思想 新装版: 生命の意味と進化」(青土社) [Amazon]
[ サイトマップを見る ]