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[ 神社 ] 地図に載っていない神社(金毘羅神社:岡山県総社市)

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金毘羅神社(こんぴらじんじゃ)

住所

〒719-1142 岡山県総社市秦2289

駐車場

私は,総社 西公民館秦分館(〒719-1142 岡山県総社市秦3465−1)の駐車場に停めさせていただきました。そこから,石畳神社に行き,山道を進んで,金毘羅神社に辿り着きました。石畳神社から金毘羅神社までの山道は徒歩でしか行けません。

しかし,金毘羅神社には別のルートもあります。それが写真1で示したルートです。この道を使いますと自動車で神社の近くまで行くことができます。石畳神社から西に自動車をまっすぐ走らせると山のなかに入っていきます。「麻佐岐神社まで1.2km」という看板が出てきましたら,左手の道に曲がって,再びまっすぐ行くと金毘羅神社のすぐそばまでいけます。道はきれいに整備されていますが,ところどころ,溝が左右に走っていたりしますので,がたごと揺れて怖い場合や,車を傷つけたくない場合は手前に駐車して歩かれたほうがいいかもしれません。

図1. 磐座(石畳神社)から金毘羅神社まで
写真1. 神社下

写真1は神社下の様子です。タイヤの後がありますから,ここまでは確実に車でくることができます。

祭神

大物主神(おおものぬしのかみ)。

図2. 大物主の親族

大物主は蛇の神様だといいます。

近くには瑜伽第権現や仏の像が多くあります。明治以前,この地でも外国由来の仏と日本由来の神とが混ざり合ったものが,信仰の対象になっていたのでしょう。

明治維新後,神仏分離令が出されました。これにより,各地の神社からは外国由来の仏,本地仏が取り去られていきました(ただし,完全に消えたわけではなく,今でも本地仏を祀っている神社はあります)。

きちんと地元の文献にあたったわけではないので,ここからは,「おそらく」のはなしです。神仏分離令の前,この神社の祭神は「金毘羅権現」だったのだろうと思います。神社の名前に「金毘羅」を残していることから推測できます。

金毘羅権現の金毘羅はクンビーラのことを指します。クンビーラはもともとインドの水神さまです。インドでは鰐のかたちをしており,日本では蛇のかたちをした神様です。神仏分離令以降,外国由来の神様を祀ることができなくなったため,日本の神話で蛇の形をした神様,大物主神を祭神にしたのだろうと思います。

ですから,祭神の大物主神は仮であり,もともとは蛇の神様が祭神だったのでしょう。しかし,仏教が来る事前にもこの地ではなにかに対して祈りが捧げられていたはずです。そのときにはまだクンビーラのいなかったはずです。

何が祀られていたのかは,ぜひとも,できるだけ遡って明らかにしてほしいところです。その一方で,何かが祀られていた,その地も古代の人々の気持ちを推測しながら,大切に扱っていってほしいと願います。

感想

金毘羅神社は明治30年測量の地図には金毘羅神社が記載されているのですが,現在,金毘羅神社は地図には載っていません。地図に載っていない神社というわけです。

写真2. 金毘羅神社

荒れ果てているわけでは全くなく,きれいに整備されています。次の note の記事によれば,1月1日の元旦には秦地区自治会連合会と総社市西公民館秦分館が共同で,境内で豚汁を振る舞う催しをされているようです。250名程度の参拝者が1日で訪れるといいます。

  • 総社市 あなたにとって一番やさしいまち“そうじゃ”の地域づくり[note]

神社を中心に地元のひとびとが力を合わせて活動されているようで,たいへん興味深い取り組みですね。

拝殿までは手すりがついていますが,階段がかなり急です。ふらっとなって後ろに落ちたらとても危ないですので,必ず手すりをもって上り下りをされるのが良いと思います。

参拝を終えて

ここまで,石畳神社,秦パノラマ展望台,荒平山城跡,瑜伽大権現,瑜伽大権現とめぐってきました。それらについては別の記事で紹介したいと思います。

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