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11月3日は,手塚治虫が生まれた日。

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

今日は何の日

11月3日は,手塚治虫が生まれた日です。

手塚治虫は日本の漫画家です。

手塚治虫の「火の鳥」は,永遠の生命を求める人間たちを描いた漫画です。

  • 手塚治虫 (著)「火の鳥 手塚治虫文庫全集(1)」(講談社)[Amazon]

その中でも「太陽編」がとても印象に残っています。663年の白村江の戦いから物語は始まります。主人公は,百済王一族の兵士。唐軍に捕まり,顔の皮をはぎとられ,狼の皮を被せられてしまいます。その後,死んだかと思われた男は生き残りますが,狼の皮は男の顔と一体化してしまい剥がれなくなります。男は日本を目指して旅立ちます。

この話は「救い」がテーマになっています。組織的な救いは宗教組織となっていきますが,宗教というものは,ひとが作り上げたものであって,その時代その時代にあったかたちでひとびとの前にあらわれます。太古の昔からあったかのように,それが自然の摂理であるかのようにあらわれますが,それは人間が作り上げたものにすぎない。しかし,そのなかで,あるいはそれと必死に闘っている人間。

ある作り物と戦い,ある作り物を信じる。作り物に喜び,作り物に苦しむ。

まさに,人間を苦しめているのは人間自身が作り出す作り物であることに気づく一冊だと思います。

  • 手塚 治虫 (著)「火の鳥 10 太陽編(上) 」(角川文庫) [Amazon]

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