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広島に原爆が落とされたのはいつか知っていますか?正答率3割の現実。

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとは,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

8月6日,今日は何の日

昭和20年(1945年)8月6日,アメリカ軍が広島市に原子力爆弾を投下しました。14万のひとの命が奪われました。当時,広島市の人口は35万にでした。広島市の半数以上のひとの命が失われました。

非戦闘員に対する攻撃は許されない行為であり,残虐な方法での殺傷もまた決して許されることのない行為です。

広島にいつ原爆が落とされたか

この記事を書いているのが,2024年です。その9年前の2015年,NHK が「広島にいつ原爆が落とされたか知っていますか」と広島市民,長崎市民,全国のひとびとにそれぞれ調査しました。

昭和20年(1945年)8月6日と正しく回答したのは,広島市民がおよそ7割,長崎市民が5割,全国のひとびとが3割でした。

当事者や当事者の次の世代にとってはまさに原爆の投下はまさに自分の問題です。しかし,身内が経験していないひとにとっては,原爆の投下も自分と関係ない,別の世界でもできごとなのでしょう。

他人の苦しみは時がたつと忘れてしまう

学校で学んだことを,後年どんどんと忘れていってしまう現象のことを「学力剥離」といいます。普段書かない漢字は書けなくなるし,普段思い出すこともない歴史の事柄も忘れていってしまいます。

使わないこと,自分のことだと思っていないことは忘れてしまうわけです。全国で3割程度のひとしか,「広島にいつ原爆が落とされたか知っていますか」という質問に答えられないということは,日本人の7割近いひとが,原爆の投下をひとごとのように捉えているのかもしれません。

歴史を学ぶ意味

学校の先生がどのようにこの原爆投下を授業で扱っていたのか,記憶が全くありません。図書館に「はだしのゲン」があり,学校の体育館で原爆を扱ったアニメーションが上映されたことを覚えています。原爆が投下されて,美しい女性の衣服が燃え,肌が焼かれて,骨となって,消えていく様を覚えています。

なぜ,こんなひどいことを人間が人間に平然とできたのだろう。戦争という異常な事態だからこのようなことが起きたのではないでしょう。よいこと,わるいこと,していいこと,わるいこと。直視していたら絶対にできないことも,できてしまう状況とはどのような状態か?自分たちの仲間にはできないことも,自分に敵対していると思う相手にはできてしまうのはなぜなのか?なぜ,あるひとには信頼できる守護者であり,あるひとには冷酷な悪魔であることができるのはなぜなのか。

あるひとが伝記を残す。その伝記をみて,私たちはあるひとの一生を追体験する。実際の生活のなかで,あのひとだったらどうするだろうかと考えたりする。伝記から学ぶことは多いでしょう。

同じように歴史から私たちが学ぶことも多いでしょう。同じ過ちを繰り返さないよう,過去の悲惨な出来事については忘れないだけではなくて,学び続けることが大切なんだろうと思います。

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