[読了] 知事選挙に思う。大人たちよ,ちょっとおかしくないか?(五味太郎「さらに・大人問題」講談社文庫)
問題なのは大人です。大人に問題があるのですから,その問題のある大人が世の中をいろいろと分析してみても,そのメガネが歪んでいるので,とんちんかんな結果しかでてこない。
2007年の参議院選挙,2009年の参議院選挙。問題なのは政治家だと思っていました。けれども,問題だったのは,すべての大人だったのかもしれません。政治家は問題だ!と思った大人たちが下した結論が導いた世界は恐ろしい世界でした。しかし,あのとき,政治家たちを許していたとしても同じ道を辿ったかもしれません。なぜなら,問題はすべての大人にあるからです。
兵庫県の斎藤さんが再選したニュースを知りました。これは 2009 年の衆議院選挙で起きた大転換の前兆のように思います。大人たちは一度うまく行ったと思うと,もう一度同じことを繰り返すのです。自分の力を試すためだけに。そして,絶望しますが,決して自らを反省することはないでしょう。
五味太郎さんの「さらに・大人問題」(講談社文庫)を読んで,こんなことを思いました。
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