[ 読了 ] 「部屋の中にいても,何ひとつも面白いことは起きない」(押井守 「凡人として生きるということ」 幻冬舎新書)
押井守 (著)「凡人として生きるということ」 (幻冬舎新書) [Amazon]
押井守は,目的もないのに誰かと喋るのが嫌だったという。苦手だと言わないところが,強いところ。「ふつう」のみんなは何の実にもならないことで盛り上がれたりする。そんなことに全然興味ないのに,自分もそうしなければいけないような気がして,どぎまぎしたり。そういうのは,無駄だし,無意味だと思うけど,やっぱりみんなの目は気になるし。
押井守はひきこもりも否定しない。ただ,本当のことを言う。
仕事だと無駄なはなしなんてする必要ない。いろんな苦手なことも乗り越えられる。自分のしたい仕事がみつかったら,それでひととのつながりができる。友だちはいらない。自分がしたいことを突き詰めていけるように,自分のしていることを人の目にさらすことが大事。笑われたり,バカにされたりすることもあるでしょう。しんどいことも多いけれども,そうして部屋のなかでずっといる辛さに比べたら,全然,楽勝でしょう。
「部屋の中にいても,何ひとつも面白いことは起きない」という言葉はとても素敵なリズムをもっている言葉だと思う。
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