中学の数学 (1) 約数
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約数
今日できるようになること
約数とはなにか
約数とは,「割り切れる整数」のことをいいます。
割り切れる整数,と言われても,それだけですと,意味がわかりませんね。
割り算を考えます。
割り算とは,元の数があって,それを割る数で,割るというものでした。
元の数を与えられたとき,きちんと割り切れる場合とそうでない場合があります。
例1
$$
\frac{10}{2} = 5
$$
この場合,10 を 2 で割っています。割り切れています。答えが整数になっていますね。
例2
$$
\frac{10}{3} = 3.333 \cdots
$$
この場合,10 を 3 で割っています。割り切れません。答えが,無限小数になっています。
このようにきちんと割り切れる,割る数のことを約数といいます。
ここで注意,約数は整数です。
例3
$$
\frac{10}{2.5} = 4
$$
2.5 を使っても,きちんと割り切ることができます。しかし,2.5 は小数ですから,整数である約数とはいえません。
約数とは,きちんと割り切れる場合の,割る数のことをいいます。
具体例をみてみましょう。
ここからわかることがいくつかあります。
まず,約数は1を含むこと
次に,約数は元の数と同じ数を含むこと
ですから,次の約数をすべて書きなさいと言われたら,まず,1 とその数を書き出せばいいです。
それでは,1 と元の数以外の約数はどう求めたらいいでしょう。
練習1
与えられた数を10だとしましょう。
10 は偶数ですから,2 で割れるでしょう。
まず,2 で割ります。
$$
\frac{10}{2} = 5
$$
5 は 1 や元の数以外,つまり5以外では割り切れません。もう割り切れなくなったら,計算は終わりです。
この計算では,10 を 2 で割って,5 という答えを導きました。なにをしたかというと,10 が $${2 \times 5}$$ という計算からできていることを導いたということです。
10 が $${2 \times 5}$$ という計算からできているということは,10 の約数には,2 と 5 が含まれるということと同じことです。
1 と元の数 10 を加えて,10 の約数は 1, 2, 5, 10であることがわかります。
練習2
与えられた数を 21 だとしましょう。
21 は偶数ではないので,2 で割ることはできません。
2 以外で21 を割る数はあるでしょうか。21 といえば,$${3 \times 7 = 21}$$ ですね。3 で割ってみましょう。
$$
\frac{21}{3} = 7
$$
7 は1 や元の数以外,つまり7以外では割り切れません。もう割り切れなくなったら,計算は終わりです。
この計算では,21 を 3 で割って,7 という答えを導きました。21 が $${3 \times7}$$ という計算からできていることを導いたということです。
21が $${3 \times 7}$$ という計算からできているということは,21 の約数には,3 と 7 が含まれるということです。
1 と元の数 21 を加えて,21 の約数は 1, 3, 7, 21であることがわかります。
演習1
それでは,14 の約数を求めてみましょう。
演習2
それでは,15 の約数を求めてみましょう。
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