季節労働的に農業はできないものか
とある農家さんに「4か月でいくらだったら毎年これる?」と聞かれたことがあります。当時は時給1,000円で働いていて、4か月でトータル70万円くらいの賃金。月収にして17.5万円ほどです。
4か月で200万円稼ぐ
少し考えたあと「200万円」と答えました。理由は単純で、ひとまずは年収600万円を目指しているから。もちろん、この数字は日本の平均年収より150万円ほど高いのは知っていますし、個人農家さんが季節労働者に払える額でもないのも承知のうえです。(下手すると4人分の人件費予算)
月収50万円。月に200時間働くとしても「時給2,500円」という、命がけのマグロ漁船並みの給料です。
農家さんの返答は意外にも「悠くんが生産者になって(作物名)を売れば可能な数字じゃのう」というもの。1人、若い方が後継者として農家になっているので、確かにそのくらいの数字は稼げるような話でした。
ハウス12棟で売上600万円、純利益200万円。
もちろん、肥料などの初期投資は必要になってくるし、病害や災害などのリスクも伴います。より勉強もしなければなりません。
ただ、個人的な農業のリスクとして「その地域に縛られる」というものがあったので、季節労働的に農業ができるならアリなんじゃないか……。
越えないといけない壁
現実問題として壁は高いです。
地域住民の理解
農家さんの理解
農業をしない8か月間の土地やハウスの管理
箇条書きするなら3つなんですが、特に上から2つの人間関係がネック。商売するなら腰を据えろとか、消防団や自治会の行事に出ろとか、なると思うんですよね……。
加えてほかの農家さんたちからしても、都合よく稼ぐだけ稼いで出ていくなんて面白くないと思う人も出るでしょう。実際問題、その土地は慢性的な人手不足で、他県から来ているバイトの若い人に田植えの手伝いができないかと相談にくるほどです。
うーん、夏場だけ都合よく稼いで帰るなんて、季節労働者ならまだしも、農家としてなら文句言われる未来がみえる(笑)
対処法を考えてみる
人間関係はもうね、話し合いしかないですね。そのうえでメリットを提示する。メリットの内容は考え付きませんけども。
「周りの目や声を気にしない」みたいな話もありますが、長く続けたいなら敵は作らないほうがいいです。(水道管切ったり、作物盗んだりマジで犯罪まがいなことされる)
村八分で有罪判決を言い渡された例もありますが、結局こうなると仕事は続けられません。勝訴したところでちょっとの賠償金が手に入るだけです。
もちろん、地域や状況によります。実際に年に数か月だけ農業をやって、ほかは別のことをやっている人だって探せばいらっしゃるでしょう。その間、別の地域にいるというのはよりレアかもしれませんが。
「常識」のようなものを変えるって、実際に自分がやろうとするとめちゃくちゃ大変なように思えてしまいます。見る分にはすげぇってなるんですけどね。
【余談】拠点&就農を決め切れない理由
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