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2025年度大学入学共通テスト解説【英語・リーディング】

Y's Factory

▼遅ればせながら，本年もよろしくお願い申し上げます。更新が滞っていて申し訳ありませんが，気長にお付き合いいただければ幸いです。

▼さて，今年も1月18日・19日の2日間にわたって大学入学共通テストが行われました。そこで，毎年のことですが，問題の解説を作成いたしましたので，今後，受験される方や，学校，予備校，塾，家庭教師などで生徒さんの指導にあたられている皆様の参考になればと思いアップいたします。

▼なお，2024年度の解説はこちらをご覧ください。

▼2025年度の問題・解答についてはこちらをご覧ください。

【1】素材文のリーダビリティ

▼まず，2025年度リーディング問題の本文の語数及びリーダビリティ（読みやすさの指標）についてですが，大問別にみると以下のようになっています。

大問　　語数　リーダビリティ
第1問　180語　　7
第2問　276語　　9
第3問　343語　　6
第4問　377語　　8
第5問　663語　　7
第6問　691語　　7
第7問　699語　　11
第8問Step 1　492語　　10
第8問Step 3　221語　　13

▼昨年度と同様に，後半に行くほどリーダビリティが高くなっていることがわかります。なお，リーダビリティの数値はあくまでも目安に過ぎず，文章の読みやすさ／読みにくさは，書かれている内容や文体などによっても左右されます。

【2】概略・感想

① 今年度から新課程入試になるため，どのような変更がなされるかとやきもきしていたが，結局，2022年12月に行われた「試作問題モニター調査」で発表された通りの8問構成となった。ただし，大問の順番はモニター調査とは少し異なり，モニター調査の第6問に相当する試作問題が第8問で出題された。

② センター試験の時代には，大幅に問題形式が変わる時は問題の難易度が下がる傾向が見られた。これは，受験生への過度の心理的負担を減らすためであろうと考えられる。そしておそらく，今回の変更でも，難易度がやや下がったように感じられた。ただし，過去から出題され続けている形式の問題の中には，やや難しくなったと思われるものも見られた。
③ 例年，選択肢がかなり巧妙に作られており，それは今回の2025年度入試も同様であったが，中には「単純に，本文に書かれていないことを誤りの選択肢に入れたもの」も散見された。したがって，「本文に記述無し」というのが根拠にならざるを得ないものがかなりあった，ということになる。
④ 2025年度の「鬼門」は，第5問の「メールのやり取り」だったのではないだろうか。例年，このような二者によるやり取りを題材とした「複数資料の比較」を主題とした問題では，1つ目の資料を読み終えた時点で5問の設問のうち2-3問は解けるのだが，今回の問題では設問がかなり巧妙に作られており，2つ目の資料を最後まで読まないと結局解答できない問題が大半を占めていた。その意味で，受験生は非常に解答しづらかったのではないだろうか。
⑤ 第6問の物語文については，2024年度は第5問で出題され，1,000語を超える過去最長の長さであったが，2025年度は691語（設問に含まれるメールによるフィードバック部分を含めると799語）と大幅に短縮された。しかし，時系列が行ったり来たりしていること（これは2024年度も同様）と，本文で明言されていないために推測を必要とする内容が問われたりするなど，そうした読み方が苦手な受験生には難しい問題ではなかっただろうか。
⑥ 「意見（opinion）と事実（fact）」の違いを問う問題は第2問問3で出題されたのみで，今後もおそらく出題が増加することはないであろう（多分，ネタ切れなのではないだろうか）。また，この問題では選択肢のうち明らかに意見（opinion）と考えられるものが1つしかなく，過去問題を通して対策していた受験生にとっては比較的解答しやすかったのではないだろうか。
⑦ 毎年，感想として書いているが，「複雑なモグラ叩き」を延々とやらされている，という印象は今年も同様であった。とはいえ，これまでのA・B問題ではなく，8種類の異なる問題構成になったことで，多少，単調さが薄れ，気分を切り替えながら解答することができたという点では，大きな進歩ではないだろうか。とりわけ，第4問の「エッセイの添削」は，かつてセンター試験第3問で問われていた，文と文のつながりや段落のまとまりを問うという意図を「復活」させたという点で，大いに評価すべき形式だと思う（わざわざ「エッセイの添削」という問い方をする必要があるのかどうかは議論の余地があるが）。
⑧ ただ，これも例年書いていることだが，おそらく全ての英文が，設問のために新規に書かれたものであり，たとえて言えば「人工的に培養され，着色料と添加物で肉っぽく見せかけている人造肉」を食べさせられているような感じは否めなかった。もちろんこれは学習指導要領の範囲内で，限られた語彙だけを用いて，受験生の学力を問うために適切な設問を作問するために出題者が苦労して作成した英文であることは承知しているが，二次試験で出題される「天然もの」の英文との乖離が大きく，全体としてこれが国公立大学の一次試験として適切なのかどうかは疑問が残るところではある。
⑨ また，そもそも，この共通テストを生み出した「入試改革」では，英語の試験は当初，「基礎テスト」と「共通テスト」の二種類に分けられ，前者で語彙・文法・構文といった基礎知識を問う予定になっていたが（センター試験でいえば，第1問～第2問に相当する部分），結局，いつの間にか「基礎テスト」はうやむやになって消滅してしまい，基礎知識を問うことなく，読解方略のみを問う共通テストだけになってしまった。しかも，学習指導要領の範囲内からという制限があるため，英文そのものの難度を上げることにも限界がある。その結果，学力差を測定するために，膨大な量の英文を読ませて（2025年度は前年度に比べて700語ほど少なくなってはいるが，それでも本文だけで3,900語を超え，図や選択肢全てを含めると5,600語になる。これは高校2年生のリーダーの教科書1冊分に匹敵する），巧妙に作られた紛らわしい設問と選択肢を判別する，という作業を80分間ひたすら繰り返させることになった。これで測定できる「読解力」とは一体何であるのだろうか。
⑩ これも昨年度の感想で書いたことだが，設問も「高校生や大学生が日常生活で用いる英語」という縛りがあるため，「科学プロジェクトの発表メモ」「レポートの推敲」「レポートの準備」といった枠にあてはめた設問になっていて，センター試験時代の問い方に比べて格段に問いが複雑になっている。進化て入試になって設問に多様性が生まれ，いくぶん改善されたとは思えるが，それでもなお，「設問ありきの不自然な英文を読まされ，複雑怪奇な形式の設問を解かされ，最適とは言えない言い換えを選ばされる問題」であることに変わりはない。
⑪ 作問した先生方のご努力は想像を絶するものではあると思うが，読解方略を問う根本の方向性を，そして，英語の一次試験としてふさわしい構成になっているかどうかということを，いま一度，検討していただければと思う。果たしてこの形式の出題が，本当に総合的な英語の学力を問うものだと言えるのか，ということを。

第1問

▼小さな水槽を買う計画を立てるうえで役に立つパンフレット

問1　[1] Beginners!（初心者の皆さん！）という呼びかけの見出しから，④「水槽について情報を必要としている初心者」が正解。
問2　[2] 2. Select decorationsの第1文 "Natural and artificial decorations are necessary to keep fish in good health and should cover 50–70% of the area."（自然の装飾品と人工の装飾品は魚を健康に保つために必要であり，水槽内の50〜70％の面積を覆うべきです）と，3. Position decorationsの第1文-第2文 "Fish need room to move. Leave space around the edges of the tank."（魚には動き回るためのスペースが必要です。水槽の端の周りに空間を残しましょう）から，②「適切な空間を確保する」が正解。
問3　[3] 2. Select decorationsの第3文 "Those from slow-moving or shallow water prefer soft objects like plants."（ゆっくり泳ぐ魚や浅い水域の魚には，植物のような柔らかいものが好まれます）という記述から，柔らかい植物を含む絵を選ぶ。また，3. Position decorationsの第3文 "Place tall decorations and plants at the back, and put short ones at the front."（背の高い装飾品や植物は後ろに置き，背の低いものは前に置いてください）から，④が正解。①は背の高さが逆になっている。②は柔らかい植物がない。③は装飾品の背の高さが前から順に高くなっているのではなく，左右から中心に向け，さらに後に向けて高くなっている。

第2問

▼空飛ぶ車についてのブログ記事

問1　[4] 第2段落第1文 "All the speakers agreed on three points."（すべてのスピーカーが3つの点に同意しました）という内容と，同段落第4文-第6文 "Second, emergency services would be improved. Flying ambulances would be faster in large cities with heavy traffic. Also, they would be better for servicing small towns far from hospitals."（次に，緊急サービスが改善されるという点です。空飛ぶ救急車は，交通渋滞の多い大都市でより迅速に対応できるようになります。また，病院から離れた小さな町にサービスを提供するのにも役立つでしょう）という内容から，②「空飛ぶ車は緊急対応を改善するだろう」が正解。
問2　[5] 第2段落最終文 "Finally, from a safety point of view, they said that flying technology would need to be well tested and controlled to avoid accidents in the air."（最後に，安全性の観点から，空飛ぶ技術は空中での事故を防ぐために十分にテストされ，制御される必要があると述べられました）という内容から，④「適切な評価と規制を必要とする」が正解。選びにくい選択肢だが，①～③はいずれも第2段落の内容に反しているため，消去法も使って考える必要がある。
問3　[6] 第3段落第7文 "The third speaker answered, “No, because the operating costs of flying taxis are too high.”"（3人目のスピーカーは「いいえ，空飛ぶタクシーの運営コストが高すぎるからです」と答えました）という内容から，④「空飛ぶタクシーは運営コストが高すぎる」が正解。①「空飛ぶタクシーの拠点が地方に設立されるであろう」とはどこにも書かれていない。②「空飛ぶタクシー技術はすでにテストされている」は第3段落第3文 "A few of them are even testing flying taxi services in the middle of their major cities."（そのうちのいくつかの国では，大都市の中心部で空飛ぶタクシーサービスをテストしているところもあります）に書かれているが，これは意見（opinion）ではなく事実（fact）である。③「空飛ぶタクシーはすでに広く普及している」は第3段落の内容に反する（また，既に広く普及しているかどうかは意見ではなく事実の問題でもある）。
問4　[7] 第3段落第3文 "A few of them are even testing flying taxi services in the middle of their major cities."（そのうちのいくつかの国では，大都市の中心部で空飛ぶタクシーサービスをテストしているところもあります）から，④「空飛ぶタクシーサービスの都市での試験運用」が正解。

【雑記】「空飛ぶ車（乗り物）」という設定を見た瞬間に「ああ，きっと大阪万博の影響なんだろうな…」と思った。

第3問

▼バンドコンテストについての物語
問1　[8] メンバーについては，第2段落第2文でキーボード奏者がユキ，第3文でベーシストがケイと紹介されていることから，この二人は筆者ではないとわかる。さらに，同段落第8文-第9文 "“Tomo, you’re too worried. Everything will be OK,” Ren, our drummer, said as she smiled at me and waved goodbye. “I hope so,” I thought to myself."（「トモ，心配しすぎだよ。きっと大丈夫だよ」と，ドラム担当のレンが微笑みながら私に言い，手を振って帰っていきました。「そうだといいけど」と，私は心の中で思いました）というやりとりから，筆者がトモであるとわかる。したがって，③が正解。
問2　[9]・[10]・[11]・[12] 各選択肢の該当箇所は以下の通り。なお，バンドリーダーについては，第2段落第7文 "As band leader, I felt additional pressure about the contest."（バンドリーダーとして，私はコンテストに関するプレッシャーを特に感じていました）から，本文の筆者がリーダーであることがわかる。
① バンドが態度を改めた。→最終段落第4文 "From that day on, our focus shifted and the band took a step forward on its musical journey."（その日から，私たちは意識を変え，バンドとして音楽の旅路を一歩進めることができました）
② バンドがもっと頻繁に練習することを決めた。→練習の頻度を増やす話は本文に書かれていない。
③ バンドリーダーが問題を特定した。→第3段落最終文 "“I’ve got it!” I thought excitedly."（「わかった！」と興奮しながら思いました）
④ バンドリーダーがバンドについて心配していた。→第2段落第5文 "I was worried that my band Cat’s Curry wouldn’t be ready."（私のバンド「キャッツカレー」が準備できていないのではないかと心配だったのです）
⑤ バンドがコンテストに登録した。→第2段落第4文 "However, the Ultimate Music Contest was only a few weeks away and I was kind of regretting that we had entered it."（しかし，アルティメット・ミュージック・コンテストまであと数週間しかなく，私たちが参加を決めたことを少し後悔していました）
これを時系列で並べると，[9] ⑤→[10] ④→[11] ③→[12] ①となる。
問3　[13] 最終段落最終文 "Although Cat’s Curry did not win the contest, we all felt it was the best performance of our lives."（そして，「キャッツカレー」はコンテストで優勝しませんでしたが，私たちはこれが人生最高の演奏だったと感じました）から，④「満足した」が正解。①は「ひどい，恐ろしい」，②は「困惑した」，③は「独立した，自立心のある」の意味。

【雑記】バンド名の Cat's Curryって何か元ネタがあるんだろうか…。あと，このバンドの曲の "Sayonara, and Thanks for Everything"（『さよなら，そしてすべてにありがとう』）も。エヴァっぽいとも言われているようだけれど…。

第4問

▼エッセイの添削
問1　[14] (1)の前後の文 "One key point of the slow life is to own fewer belongings. This makes it easier to concentrate on everyday activities. (1) Many people today tend to buy more than they can consume."（スローライフの重要なポイントの1つは，持ち物を少なくすることです。これにより，日常の活動に集中しやすくなります。(1) 今日，多くの人が必要以上に物を買いすぎる傾向があります。）の内容から，「持ち物を少なくすべき」という内容と，「物を買いすぎる」という内容が対立的であると判断する。したがって，①「しかしながら」が正解。
問2　[15] (2)を含む段落 "Another recommendation is to think about your communication style and manner in your public and private life. Sadly, one study has found that around 90% of people check smartphones during face-to-face conversations, which may appear impolite and affect relationships negatively."（もう1つの提案は，公的生活や私生活における自分のコミュニケーションのスタイルや態度について考えることです。残念ながら，ある調査によると，人々の約90%が対面での会話中にスマートフォンを確認しており，これは失礼に見える可能性があり，人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。）の内容から，対面状況での人間関係を重視すべきという主張がなされていることがわかる。したがって，③「話している相手に注意を集中するようにする」が正解。
問3　[16] 最終段落冒頭に "In summary"（要約すると）と書かれていることから，下線部(3)が本文のどの内容をまとめて言い換えているかを考える。第2段落以降の言い換えは最終段落の第3文以降に書かれているため，この第1文・第2文は第1段落の言い換えである可能性が高い。よって，第1段落第3文-第4文 "Instead, you can slow down and notice things that are truly meaningful to you. By taking your time and being completely focused on these things, you can improve the quality of your work and life."（代わりに，立ち止まって自分にとって本当に意味のあることに気づくことができます。時間をかけ，それらに完全に集中することで，仕事や生活の質を向上させることができます）という内容を言い換えたものにする。したがって，①「仕事と私生活の両方で満足感を得ることができる」が正解。
問4　[17] 下線部(4)は第4段落 "The final aspect of slow living is to take 10 to 15 minutes to reflect on your day. Try to recollect people and events that were significant. By mentally highlighting them, you can find fulfillment in daily tasks."（スローライフの最後の要素は，1日の振り返りに10〜15分をかけることです。その日特に重要だった人や出来事を思い出してみてください。それらを心の中で強調することで，日々のタスクに充実感を見出すことができます）の言い換えであると考えられる。したがって，③「その日の思い出深い出来事を振り返る」が正解。

第5問

▼イベント運営に関するメールのやり取り
問1　[18] 冒頭の設定説明部分 "You are an exchange student in the US. As part of your university's community volunteer program, you will help organize a special conference for local businesses. You wrote this email to the professor in charge and received a reply."（あなたはアメリカの交換留学生です。大学のコミュニティボランティアプログラムの一環として，地元のビジネス向けに特別な会議を企画するお手伝いをします。あなたは責任者である教授にこのメールを書き，返信を受け取りました）の内容と，1通目のメールの最後にある "This is my first time being on a committee like this, and I am rather anxious, so I would appreciate any advice you have."（このような委員会に参加するのは初めてなので，少し不安があります。何かアドバイスをいただければ幸いです）という内容から，①「イベント運営経験の不足」が正解。
問2　[19]・[20] ライアン教授のメール本文第3段落第2文-第4文 "One presenter is a local businessperson, who will talk about changes she has made in her company. The other presenter is a local chef. She will introduce recipes using locally grown mushrooms."（1人の講演者は地元のビジネスパーソンで，自身の会社で行った変化について話します。もう1人の講演者は地元のシェフで，地元産のキノコを使ったレシピを紹介します）から，前者は選択肢⑥「伝統的なビジネスモデルの更新」，後者は選択肢④「地元の食材の利点を再発見する」にそれぞれ該当すると考えられる。また，1通目のメールの表の小見出し "Morning theme: "Changing local traditions""（午前のテーマ：「地域の伝統を変える」），"Afternoon theme: "Preserving local traditions""（午後のテーマ：「地域の伝統を守る」）から，午前のPresentation 2-[19]が⑥，午後のPresentation 4-[20]が④だと判断する。
問3　[21] ライアン教授のメール本文第2段落第5文-第6文 "Closing the registration seven days before the conference is too short. It doesn’t give us time to prepare materials and send out information."（登録を会議の7日前に締め切るのは短すぎます。資料を準備して情報を送る時間が足りません）という内容から，①「会議の登録手続き」が正解。
問4　[22] ライアン教授のメール本文第4段落第1文-第4文 "I have attached a diagram for the debate seating arrangements. You will notice that there needs to be a small desk for the moderator in the center. There should be one table on each side of the moderator, and these tables should face slightly inward. As we have two debaters on each team, use the long tables."（討論会の座席配置図を添付しました。モデレーター用の小さな机が中央に必要です。その両側にテーブルを1つずつ配置し，これらのテーブルはわずかに内側を向けてください。チームごとに2人の討論者がいるため，長いテーブルを使用してください）という内容から，③が正解。
問5　[23] 本文でまだ言及されていない（あるいは，変更や改善の余地のある内容）を判断する問題。1通目のメール後半の "The number of volunteers that can help with the conference isn’t set yet. I’ll send you the list as soon as possible."（会議を手伝えるボランティアの人数はまだ決まっていません。決まり次第リストをお送りします）という内容から，Cの「利用可能なボランティアの名前」を含まねばならない。また，ライアン教授のメール本文第3段落の最後の2文 "As for lunch, the cafeteria staff don’t work on weekends, so we need to rethink it. Do you have any suggestions?"（昼食についてですが，カフェテリアのスタッフは週末は働かないため，別の方法を考える必要があります。何か提案はありますか？）という内容から，Bの「食事を提供できる地元のレストラン」を含む。したがって，④が正解。

第6問

▼スーパーヒーローについての物語
問1　[24]・[25]・[26]・[27] 各選択肢の意味と該当箇所は以下の通り。
① 彼は再びヒーローになる。→第1段落第1文-第2文 "Everyone knows me as Bluebird, the world-famous superhero. Before, I was only a superhero in name, but now, I deserve my title."（誰もが私のことを世界的に有名なスーパーヒーロー，ブルーバードとして知っています。以前は名前だけのスーパーヒーローでしたが，今ではその称号にふさわしい存在です）と，最終段落 "After reading the note, I understood who Melody was. Since then, working together, Melody and I have made the perfect team."（メモを読んで，メロディが誰なのか理解しました。それ以来，メロディと私は一緒に働き，完璧なチームを作り上げています）に該当する。
② 彼はパフォーマーである。→第3段落第1文-第2文 "One day, we were filming The Lives of Heroes, a reality show about our everyday good deeds. The reality, however, was that we were actors; we pretended that we were helping the world."（ある日，私たちは日常の善行を描くリアリティ番組「ザ・ライブズ・オブ・ヒーローズ」の撮影をしていました。しかし現実は，私たちは俳優であり，世界を助けるふりをしていただけでした）に該当する。
③ 彼はプロの作家である。→本文に書かれていない。
④ 彼はスーパー・パークレンジャーである。→第8段落第1文-第3文 "I decided to put my powers to use by rescuing hikers. I could fly and see for miles; I could locate or aid a troubled hiker faster than any park ranger. I became known as the Amazing Park Ranger Boy. "（私は自分の能力を活用してハイカーを救助することを決意しました。私は空を飛び，数マイル先を見ることができ，どんなレンジャーよりも早く困っているハイカーを見つけて助けることができました。その実績から「素晴らしい公園レンジャーボーイ」として知られるようになりました。その後，チームヒーローにスカウトされ，「ブルーバード」という名前を与えられ，より大きなことを成し遂げるよう期待されました）に該当する。
⑤ 彼は普通の少年である。→第7段落第1文-第3文 "I grew up in Allegany State Park in New York State. My parents were both park rangers; they patrolled the park and helped hikers in trouble. When I was 12, I discovered my superpowers."（私はニューヨーク州のアレガニー州立公園で育ちました。私の両親はどちらもレンジャーで，公園を巡回し，困っているハイカーを助けていました。12歳のとき，私は自分の超能力に気付きました）から，12歳までは普通の少年だったと判断する。
・本文では，冒頭で「誰もが私のことを世界的に有名なスーパーヒーロー，ブルーバードとして知っています。以前は名前だけのスーパーヒーローでしたが，今ではその称号にふさわしい存在です」と述べ，過去と現在を対比していることがわかる。本文の内容を時系列に整理すると次のようになる。

(a) 第7段落：「私」はニューヨーク州アレガニー州立公園で育ち，12歳の時にヒーローであることを自覚。→選択肢⑤
　　↓
(b) 第8段落：パークレンジャーとして活躍→選択肢④
　　↓
(c) 第8段落：チームヒーローにスカウトされ，ブルーバードとして活躍することを期待される
　　↓
(d) 第3段落：俳優としてやらせ番組に出ていた→選択肢②
　　↓
(e) 第5段落-第6段落：メロディに見透かされ説教される
　　↓
(f) 第9段落-最終段落：メロディとチームでヒーローとして活躍→選択肢①

・したがって，[24] ⑤・[25] ④・[26] ②・[27] ①，が正解。
問2　[28] メロディーの能力については，第5段落第3文 "She could teleport to any place on earth in less than a second, so her unexpected appearances were always full of surprise."（彼女は1秒以内に地球上のどこにでもテレポートできる能力を持っており，その予期せぬ登場はいつも驚きをもたらしました）がFの「瞬時に異なる場所に移動する」に該当し，同段落第4文 "She said, “Whiskers thinks that you can’t be trusted. I’ll try to convince him.”"（女はこう言いました。「ウィスカーズは君が信用できないと思っているわ。私が説得してみる。」）がCの「動物や人々の心を読む」に該当する。また，続く第5文"Melody, who could recreate any sound, produced a cat’s meow and Whiskers appeared."（メロディはどんな音でも再現できる能力を持っており，猫の鳴き声を出しました。するとウィスカーズが現れました）がBの「音を完全に模倣する」に該当し，第6段落第3文 "Suddenly, a voice popped into my head, “You do look foolish trying to be a celebrity.”"（突然，頭の中に声が響きました。「セレブを気取っていると本当に愚かに見えるよ。」）がEの「テレパシーで人々と話す」に該当する。したがって，④が正解。
問3　[29] 第7段落第10文-第12文 "I learned my parents had been told to send her to a special facility for extraordinary children, because her powers could help humanity. “Someday, when the time is right, you’ll meet her. I know now that we should never have let her go. We won’t let that happen to you,” said my mother."（両親は，姉が人類を助けるためにその能力を活用できる特別な施設に送られるべきだと言われたのだと教えてくれました。「いつか適切な時期が来たら，彼女に会えるわ。私たちは彼女を手放すべきではなかったと今では思っている。あなたのことは絶対にそうしないわ。」と母は言いました）の内容から，③「あなたを私たちと一緒にいさせる」が正解。
問4　[30]・[31] 本文で言及されていない内容を選ぶ。したがって，③「メロディが超能力に気づいた経緯」と，④「メロディがチームヒーローに加わった理由」が正解となる。なお，⑤の「ブルーバードとメロディの関係」については，直接言及してはいないものの，第7段落で述べられていた「超能力を持つ姉がいること」という内容と，最終段落のメモの内容（「家族経営を始めましょう。「REAL HEROES」の共同創設者として私と一緒に」）から，メロディがブルーバードの姉であることが推測できるため，誤りである。

【雑記】小説の中で前後する出来事を時系列に整理させたり，「伏線」（「あなたには姉がいたの」）とその回収という物語文特有の特徴について考えさせる出題，という点では評価できるが，いかんせん，何かあまりにも安直かつ荒唐無稽な物語で，感動も深みもなく，「プロの作家を目指す友人が書いた」という割にはどうなんだろう，と思ってしまった…。

第7問

▼動物の睡眠に関する説明文
問1　[32] 睡眠の重要性については，本文第2段落で述べられている。A～Dの内容と該当箇所は以下の通り。

A. 体温を変化させる→本文に書かれていない。したがって，①が正解。
B. 全体的な健康を維持する→第2段落第1文 "Sleep is essential for animals’ physical and mental health, and for their bodies to function efficiently."（睡眠は，動物の身体的および精神的な健康，そして効率的な身体機能のために不可欠です）
C. 動物の身体をリフレッシュさせる→第2段落第3文 "Sleep also gives the brain neurons a chance to reset, and the body becomes energized."（睡眠は脳のニューロンにリセットの機会を与え，身体にエネルギーを与えます）
D. 脳のニューロンをリセットする→第2段落第3文 "Sleep also gives the brain neurons a chance to reset, and the body becomes energized."（睡眠は脳のニューロンにリセットの機会を与え，身体にエネルギーを与えます）

問2　[33] the biphasic sleepの特徴は，第3段落第4文 "Some birds, insects, and mammals utilize a kind of biphasic sleep, where the animal has two waking and sleeping times, with one sleep being long and the other like a nap."（一部の鳥，昆虫，哺乳類は二相性睡眠を利用しており，これは1日の中で2回の覚醒と睡眠があり，1回は長く，もう1回は昼寝のような短い睡眠となっています）に書かれている。したがって，長い睡眠と短い睡眠が描かれている④が正解。
問3　[34]・[35] 睡眠のパターンに影響する条件については，第4段落と第5段落に書かれている。各選択肢の意味と該当箇所は以下の通り。

① エネルギーを急速に消費する動物は，より頻繁に眠る傾向がある→第4段落第2文 "Smaller animals such as squirrels or mice tend to use up their energy by moving quickly and frequently. This results in the need to sleep more often but for shorter periods of time."（リスやネズミのような小動物は，素早く頻繁に動き回るためエネルギーを多く消費します。そのため，短時間ですがより頻繁に眠る必要があります）に一致する。
② 食べ物を探し続ける動物は，より長い睡眠が必要である→第4段落第5文 "Large herbivores like wild horses, on the other hand, sleep less than meat-eating animals because their plant-based diet has relatively few calories, resulting in the need to spend most of their time searching for food."（一方，草食動物のウマのような大型動物は，植物性の食事がカロリーが少ないため，ほとんどの時間を食べ物を探すことに費やす必要があり，睡眠時間が少なくなります）に反する。
③ カロリーが少ない食事を摂る動物は，より簡単に眠れる→第4段落第5文 "Large herbivores like wild horses, on the other hand, sleep less than meat-eating animals because their plant-based diet has relatively few calories, resulting in the need to spend most of their time searching for food."（一方，草食動物のウマのような大型動物は，植物性の食事がカロリーが少ないため，ほとんどの時間を食べ物を探すことに費やす必要があり，睡眠時間が少なくなります）に反する。
④ 食事が胃を満たす動物は，通常より長く眠る→第4段落第4文 "Lions are carnivorous and have longer sleeping times because their food sources satisfy their hunger for longer periods."（ライオンは肉食動物で，食物が長時間の満腹感を与えるため，より長い睡眠時間を確保できます）に一致する。
⑤ アクセスが難しい巣を持つ動物は，通常より短く眠る→第5段落第2文-第5文 "Animals that can create safe spaces tend to enjoy longer periods of sleep, but those that might need to stay alert sleep less. Apes sleep on platforms, high above the jungle floor, which keep them away from attackers. Some smaller animals such as rabbits create shelters by digging into the ground where it is difficult for predators to find them. As a result, they feel safer and sleep longer."（安全な場所を作れる動物は長時間眠る傾向がありますが，警戒し続ける必要がある動物は睡眠時間が短くなります。類人猿はジャングルの地面から高いところにあるプラットフォームで眠り，そのおかげで彼らは捕食者から遠ざかっていられます。ウサギのような小型動物は，地中に穴を掘って隠れ家を作り，捕食者に見つかりにくい場所で眠ります。その結果，より安全に感じ，長く眠ることができます）に反する。

問4　[36] Unihemispheric sleepについては第6段落第2文から最終文 "A pattern that may be less easily noticed in our daily lives is called unihemispheric sleep. In this type of sleep, some animals traveling in a group keep one eye open. While one side of the animal’s brain sleeps, the other side stays awake and alert to its surroundings. In this way, the animal can experience the reviving effects of sleep while also watching out for threats. This unihemispheric sleep occurs in some bird species when they are flying long distances in groups. Birds flying at the outer edge of the group use this type of sleep to help protect the other members that sleep with both eyes closed."（私たちの日常生活ではあまり気づかれにくいパターンとして，片半球睡眠と呼ばれるものがあります。このタイプの睡眠では，群れで移動している一部の動物が片目を開けたまま眠ります。動物の脳の片方が眠っている間，もう片方が目覚めていて周囲に警戒し続けます。この方法で，動物は睡眠の回復効果を得ながら，脅威を監視することができます。この片半球睡眠は，群れで長距離を飛ぶ鳥の一部で見られます。群れの外側を飛ぶ鳥はこの睡眠を利用して，両目を閉じて眠る他のメンバーを保護します）に書かれている。したがって，①「飛行中に部分的に眠り，部分的に目覚めている」が正解。
問5　[37] 第7段落の内容をもとに，この段落にタイトルをつける問題。第7段落第1文 "Besides the types of sleep explained above, there are patterns that can be considered to be sleep-like activities."（上記で説明した睡眠タイプに加えて，睡眠に似た活動とみなされるパターンもあります）について，クマの島民や，クラゲのリラクゼーションの具体例が挙げられている，したがって，④「睡眠に類似した状態」が正解。

第8問

▼宇宙探査に関するエッセイを作成する手順
問1　[38] Meilinの意見を要約する問題。地球外の知的生命体に人類の存在を知らせることは危険であると述べていることから，①「注意が重要である」が正解。②は「発明はかけがえのないものである」，③は「科学は優れている」，④は「信頼は宝である」という意味で，いずれもMeilinの意見には含まれていない。
問2　[39] ChristineとVictorの両者が言及しているものを選ぶ問題。Christineの第3文から最終文 "More recently, private companies have begun exploring space, though mostly for commercial reasons. In the future, it is possible that countries or corporations will try to colonize parts of the moon or Mars. While financial cooperation and raising prestige are welcome, improper commercial or military use of outer space is not."（最近では，民間企業も商業的な目的で宇宙探査を始めました。将来的には，国や企業が月や火星の一部を植民地化しようとする可能性があります。財政協力や威信向上は歓迎されますが，商業的または軍事的な不適切な宇宙利用は許されるべきではありません）のないようと，Victorの第1文 "Space exploration has contributed hugely to economic growth."（宇宙探査は経済成長に大きく貢献しています）および最終文 "In the future, further economic growth will be ensured by more private firms entering the space race and by the rise of space tourism, space mining, space colonization, and space militarization."（将来的には，さらに多くの民間企業が宇宙探査に参入することで，宇宙観光，宇宙採掘，宇宙植民地化，宇宙軍事化の台頭とともに経済成長がさらに加速するでしょう）の内容から，①「経済に影響を与え，民間企業が利益を得る機会を提供する」が正解。②は「人気が高まり，業界で働く人々の給与が平均以上である」，③は「異なる政策を持つ国々間の調整を必要とするため，政治的に困難である」，④は「特に国際宇宙ステーションを成功裏に運営するために，世界的な協力が必要である」という意味で，いずれも両者が共通に言及している内容ではない。
問3　[40]・[41]・[42] POSITIONで「宇宙探査は良い考えではない」と述べているので，Step 1の5人の意見から，宇宙探査に否定的な2人を選ぶ。否定的な見解を持っているのは，MeilinとNaomiである。前者は「地球外の知的生命体に人類の存在を知らせることは危険である」という意見を持ち，後者は宇宙で働くことは致死率が高く非常に危険であると述べている。したがって，[40]・[41]は③・④（順不同）が正解となる。また，両者に共通する見解は，「人間にとって危険である」ということなので，[42]は，②「宇宙探査は人々を多くの危険にさらし，非常にリスクが高いです」が正解となる。なお，①は「宇宙空間での軍事紛争は，私たちが何としても避けるべきものです」，③は「宇宙人による侵略の可能性は無視できないほど大きく，それに対処する必要があります」，④は「この業界の人々の死亡リスクは，他の仕事と比較して非常に高いです」という意味で，①は二人とも言及しておらず，②はMeilinだけ，④はNaomiだけの見解である。
問4　[43] 資料Aの中から，宇宙探査に否定的な見解の根拠となる内容を探し，選択肢から資料Aの内容に一致するものを選ぶ。

①「宇宙船によるCO₂排出量は膨大で，宇宙空間に悪影響を及ぼしている」
→資料A第3文-第5文 "It is estimated that one spacecraft launch emits 200–300 tons of CO₂ and other harmful gases into the Earth’s atmosphere. More and more spacecraft are being sent into space, which is damaging for the Earth. The contribution to the greenhouse effect of these craft’s CO₂ emissions is causing the Earth’s temperature to rise."「宇宙船1機の打ち上げで，約200～300トンのCO₂やその他の有害ガスが地球の大気中に放出されると推定されています。ますます多くの宇宙船が打ち上げられることで，地球に悪影響を及ぼしています。これらの宇宙船のCO₂排出量が温室効果に寄与し，地球の気温上昇を引き起こしています」に反する（宇宙空間に悪影響を及ぼしているのではなく，地球に悪影響を及ぼしている）。
②「有害なガスの排出を抑えた新しいエンジンで宇宙船を更新するのは難しい」
→このような記述はない。
③「宇宙ゴミは飛行機との衝突の可能性により人間にリスクをもたらす」
→資料Ａ第7文-第9文 "The quantity of space debris, the junked parts of spacecraft or artificial satellites, is on the rise. NASA estimates that, in the thermosphere, there are currently around 23,000 pieces of space debris which are larger than a softball and travel at speeds of up to 28,000 km/h. This poses a risk to future spaceflight, and may even be a potential obstacle to astronomical observation."（宇宙船や人工衛星の廃棄部品である宇宙ゴミの量が増加しています。NASAによれば，現在熱圏にはソフトボールより大きく，秒速28,000kmの速度で移動する宇宙ゴミが約23,000個存在していると推定されています。これは，将来の宇宙飛行にリスクをもたらし，天文観測においても潜在的な障害となる可能性があります）に反する（飛行機との衝突の可能性については言及されていない）。
④「宇宙探査は地球と熱圏の両方の環境を汚染している」
→第3文から第5文で，温室効果ガスを排出することで地球に害を与えていることが書かれている。また，第6文 "Second, space exploration is damaging the thermosphere (the space environment close to the Earth)."（次に，宇宙探査は熱圏（地球に近い宇宙環境）を損なっています）と述べられている。したがって，④が正解。

問5　[44] グラフの数値を計算する必要がある。正解は①「世界中の政府が宇宙探査に費やすお金は，飢餓を減らすだけでなく，途上国で初等教育を利用可能にすることもできる」で，グラフによると宇宙探査に費やす金額は $103 billionだが，飢餓を減らす（relieving hunger）には$40 billion，途上国で初等教育を利用可能にする（supplying basic education）には$54 billionが必要なので，$103 billion > $94 billion（$40 billion + $50 billion）となり，この選択肢だけがグラフの数値に合致していることになる。他の選択肢については以下の通り。

②「データによれば，途上国の人々に清潔な水を確保する費用は，世界中の政府が宇宙探査を行う費用よりも少ない」
→150 < 103なので誤り。
③「政府が宇宙探査に費やす費用の半分以下で，発展途上国における教育格差の問題に対処することが可能である」
→103×0.5＝51.5で，54に満たないので誤り。
④「現在宇宙探査に投資されているお金で，発展途上国に十分な食糧，基礎教育，清潔な水を提供することができる」
→150 + 54 + 40 > 103なので誤り。

【雑記】宇宙開発についてはここ数年，国公立二次試験や私大でもよく出題されている。ただ，レポートを書く上で「地球外生命体に人類の存在を知らせることは危険だから宇宙探査に反対」というのは根拠として適切なのだろうか，と考えてしまった…。なお，この大問の効率的な解き方については以前，YouTubeの赤本チャンネルで説明しているので，ぜひそちらをご覧いただきたい。

▼第4問（添削問題）の解き方についてはこちらをご覧ください。

▼解説は以上です。皆様の今後の学習に少しでもお役に立てれば幸いです。

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