「公立と私立の違い:学校編」
昨日に続き、学校教育の未来を考えていく。
文科省と財務省の隔たり、給特法、教員採用試験の倍率低下、教員不足、働き方改革、ブラック校則などなど、課題は山積しているが、私なりに公立の学校で20年近く働いてきて感じている実態を書いてみる。
今日はその中でも公立と私立の違いについて。
そもそもどちらが良いも悪いもなく、それぞれのメリットデメリットも捉え方や考え方なので、私個人の意見だが、整理するという意味書いてみようと思う。
公立の特徴
・学費が安い
・全国どこの学校に行っても大差ない教育内容
・給料は定額、成果報酬ではない。
・変化、進化は遅い。独自性が出しづらい
・公務員ならではの制約が多い。法律で守られていることが多い(副業禁止など)
・校舎や設備環境は古い。
・文科省や自治体の教育委員会の指示に仰ぐことが多い
・いろいろな家庭環境や個性を持った生徒がいる。
・教員は一定期間を終えたら必ず異動がある。メンバーが固定化されない
・保障されていることが多い(福利厚生、退職金など)
私立
・学費が高い
・学校ならではの独自性がある。
・経営が目的の大きな1つ。生徒を集める工夫が必要
・経営が成り立たないと学校が破綻する可能性もある
・スピード感がある。設備環境は整っている
・給料はそれぞれの学校によって違うが、定額+成果報酬もある。
・副業可能
・職員が固定化
・退職金や福利厚生は公立の方が恵まれている。
などの違いがあるが、どちらが良いというよりも、働く側にとっても生徒・保護者にとっても、その学校に何を求めるのかによって変わってくる。
正直、個人的には経済的に恵まれているのであれば私立を進めていきたい。
ただ、その学校の取り組みや方針に合うかどうかをしっかりリサーチする必要はある。
視野を広げるためにも、働きながらではあるが、いろいろな学校を視察する機会も広げていきたい。