トラブルは成長の良い機会」


今日は1日を通して偶然にも多くのトラブルが発生した。

だが、結論から言えばそれもすべて前向きに捉え、成長のチャンスと考えて落ち着いて対応できたと思う。

今日あった想定外の出来事とその対応を振り返り、プラスに転じたことを書いて行く。

①席替えから授業や給食中に近くの子と喋りにくい女子の悩み


よくある話。席替えによってA子が近くのメンバーとの会話が合わず、「先生、次の席替えはいつですかー?」と嘆くように愚痴ってくる。シンプルに今の席が嫌なのだ。別にそのグループの子が嫌なわけではないが、単純に仲良く話せる子が近くにいないということ。

少し前の私なら、

「文句いうな。それもまた新しい友達を作るチャンスだ。嫌なことを言われているわけではないだろう。頑張れ。」

そんな対応をしていたと思う。

私が今日対応したのは

「そうか。嫌なことをしてくるわけではないけど合わなくて気まずいんだな。気持ちは分かった。次の席替えでの約束はできないけど、覚えておくよ。A子ごめんな。」

と、正論を言わず、気持ちを受け止め、ただ批評はせず、席替えを最終的にした私の責任と思って一言。

②部活動で明らかに気持ちが入っていない生徒B


練習前から明らかに気乗りしておらず、下を向いたり声も出さず淡々としている。どうしようか迷っていたが、周りのメンバーも気にかけるが変わりそうにないので、

「Bよ、今日は練習に入らず外で休んでおきなさい」

とBに伝え、それ以外のメンバーと練習をしてすべて終わってからBと1対1で話す。

すると、部活で何かあったわけではなく、最近クラスの生徒とケンカしたり、他の先生に怒られたことをきっかけに気持ちが乗っていなかったようだった。

私「そうか。嫌なことがあってやる気なかったんだな。それは辛かったな。先生にできることあるか。」

B「・・・」

私「無理に話さなくていい。話すのが嫌ならノートでもいいし、親や担任の先生でも誰でもいいからそのモヤモヤを発散させる方法があるならそれでいい。ただ、先生からお願いがある。いいか?」

B「はい」

私「バスケは好きか?」

B「はい」

私「上手くなりたいか?」

B「はい」

私「そうか。なら部活ではそのモヤモヤを忘れるくらい思いっきり発散して頑張ってほしい。少なくとも今日のやる気のなさは周りからどう映っていたと思う?」

B「・・・」

私「周りの仲間はとても心配して気にしていたぞ。私もどうしようか迷ったが、Bが変わりそうもなかったから全体の雰囲気が悪くなるし練習を外した。それについては納得できるか?」

B「はい」

私「OK.問題はここからだ。嫌なことは誰でもある。みんなも同じ。先生もある。ただ、それは別問題として部活は部活として切り替えて頑張ってほしい。少なくとも他で起こったことを部活に持ちこまないこと。悪いけどBの部活外のことはみんな知らないからね。分かる?

B「はい。」

私「でも、どうしても辛い。ストレスが溜まる。切り替えられないときも人間だからある。そういうときはまずストレスを発散する方法を考えること。それは何でもいい。部活で発散でもよい。そしてそういうときは練習を休みなさい。」

B「休んでいいんですか?先生、発散方法ですが、ボールを思いっきり投げたり、何か物に当たりたいです。」

私「休むのはいいが、その発散方法は良い方法とは言えないかな。少なくとも学校や社会では良い方法とは言えない。」

B「そうですよね。」

私「Bは何かあるとどうしてもそれを気にしてしまうところがあるよね。逆に気分が乗るとすごいパワーを発揮するよな。それが良いところだ。今回を機会にその気持ちのコントロールをする勉強と思えばいいんじゃないか?」

B「はい。」

段々とBの表情が変わってきた。

私「どうだ?最初と比べて気持ちはどうだ?」

B「大丈夫です。」

私「そうか、良かった。明日も練習あるからな。みんなも心配してるぞ。まずは自分で自分をコントロールできるように。できなければ周りや先生を頼っていいからな。これはダメだと思ったら今日のように外すよ。良いか?」

B「はい!」

私「改めて聞くが、今日の嫌な出来事は良かったか?先生で良ければ聞くが」

B「大丈夫です。明日になれば忘れます」


といってかなりスッキリした様子でBの対応を終えた。

Bの気持ちは担任の先生に伝え、明日、キャプテンや副キャプテンなどにも上手く伝えようと思う。

数年前の私なら、やる気のない雰囲気を出した瞬間に

「おいー!!B、やる気ないなら練習に参加するな!コートから出ろ!」

と怒号を浴びせていたこともあった。それでおしまい。その後、強めの説教。

当然、生徒とは関係性どころか、悩みを打ち明けるどころか、表面的にちゃんとしているのみ。

本音はおろか、本当の信頼関係など築きようもなかった。

少し長くなったので今日はここまで。

あと2個のエピソードがあるのだが、それは明日書こうと思う。

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