「三者懇談会の目的」
今日から三者懇談会が始まった。
私は担任こそ久しぶりだが、三者懇談会の経験は何度もある。
ただ、今までの経験やここ最近の学びによってその在り方は変革しつつある。
その中で1つの考えに至った。
そもそも三者懇談会は何のために行うのか。
私は
「子どもの幸せな未来のために、子どもを中心として、保護者、担任とともに、これからよりよく生きていくための方向性の確認の場であること」
と説いた。
分かりにくかったかもしれないが、子ども、保護者、その家庭環境は多種多様である。
ご家庭での細かな様子は正直分からない。家で見せている姿と学校は違う子もいるだろう。
ただ、少なくとも学校で見えている感じる子どもの姿は伝えたい。
一般的には通知表(成績)を見てそれに対して次はどう頑張るかなどを話することが多いが、学校は成績を上げるための場ではなく、様々な教育活動を通して子どもが健やかな成長をする場だ。
学力、人間性、リーダーシップ、責任感、奉仕の精神、勤勉、優しさ、部活動、生徒会、学級、人間関係、行事、得意分野と苦手分野など一人一人様々な個性がある。
中学生は思春期で多感な時期で様々な葛藤や周囲の目、甘えたい気持ちと自立したい気持ちとで揺れ動く難しい時期でもある。
口にはなかなか出しづらいが、そんな子どもでもやはり認めてもらいたいもの。それは大人であっても同じ。
私は必ず一人一人の良いところ、武器、人間性、頑張り、クラスへの貢献度など、1つでも多く伝えるようにしている。
ただ、出来る限り、それは最後にとっておき、まずは通知表での評価を通じて改めて自己評価をしてもらう。その中で質問や疑問、前期はどうたったか。学校は楽しいか。気になることはないか。
ご家庭ではどうか。
出来る限り子どもに話してもらう。そしてその後に保護者の想いを喋ってもらう。
これもアクティブリスニングとポジティブフィードバックだ。
最後に担任(私)から子どもの良いところを伝える。
その上で、どうしても伝えた方がいいことは言うが、基本その場で私から指導や求められていない助言することはない。変に期待をかけることもしない。あくまでその子の求めていることに対して応えることである
そして保護者の方にも同様だが感謝の気持ちを伝える。
保護者にとっては、担任(私)と初対面の人もいる。
大切な我が子を普段預けている人なわけだ。私からすると、そんな大切な子をいつも毎日ご家庭でサポートしてくれているからこそ、子どもが元気に生きているというもの。
当たり前の毎日に感謝し、三者懇談に来てよかった。この担任の先生で良かった。と思えるようなおもてなしをしたい。
そういう意味では今日はとても充実した幸せな三者懇談会だった。
明日も良いイメージで迎えたい。