8/6(火)の振り返り

ボトムアップエキスパートコーチの研修を終えて、今日から仕事再開。


まずはバスケ部。さっそくチームビルディングを試した。


ペーパータワーというA4用紙を使ってグループで、時間内にとにかく高く積み上げることを目標とするアクティビティ。


子どもたちはワイワイしながら時間内にあれやこれやと作戦を立てながら、紙を折ったり丸めたりちぎったりしながら楽しそうに進めていく。


人数の少ないうちのチームとしては30分あれば十分の内容。


チームビルディングは、チームでゲーム性のある楽しさを交えながら、目標に向かって積み上げていくもので、ここで抑えなければならないことがある。


それが相手のグループと競争することではなく、自分たちを見つめ、改善することやチームとしてどのような状態だったかを考え今後に活かすことを振り返ることである。


それをファシリテートとしてこちら(コーチ)側が紐解いていく必要がある。


「楽しい」だけで終わるではなく、このアクティビティで何を考えさせ、今後の行動につなげていくのかが大切。


例えば、グループ内でどんな行動があったのか、声かけ、コミュニケーション、思考力、判断力、リーダーシップなど、そして上手く行かなかったときの行動はどうか。ネガティブな発言や行動をしていないか。相手チームの失敗を求めていないか。


そんな行動を振り返り、学んで気付いていかせたい時間を過ごせた。


そしてそのグループで今日は最後試合をした。


声が出るようになってきた一方で、上手くいかず選手の一人「A」が熱くなり、ファウルをされたことで苛立ち、気持ちが切れて、動かなくなってしまった。


そして周りのメンバーも動きが一時止まり、不穏な空気が流れた。


そのとき、一昔前の私なら絶対に大声で怒鳴っていた。


タイミング良く試合が終わり、最後の振り返りでその話が子どもたちから出てこなかったので、私から全員の前で、


「さっきの、大丈夫だったのか。心配したぞ。どうした?」


すると、生徒Aは正直に
「ファウルをされてイラついてしまいました」


と言った。


私は「そうか」と言いながら、ファウルをしてしまった生徒「B」が申し訳なさで手を上げ、反省をしていたが、ファウルをした生徒「B」は「B」の課題として、その後の「A」の行動について、私は
「みんなどう思った?」


と会えて聞いてみると、

「びっくりした」と戸惑いを隠せない状況で、誰もそれを止められる状況でもなく、誰も「A]に声をかけられない雰囲気だったと。


それを聞いて、「A」は申し訳ない様子で、
「試合になると熱くなってしまうんです。」
と、自分でも困っている様子だった。


それをあえてみんなに聞かせ、考えさせて、Aの課題をチームの課題として考えさせて自分事として「もし自分がAの立場だったらどうする?」

など少し話を振ったりしてみた。


チームの何人かはその問いに応えるなど、互いに本音を掛け合うチームメイトの姿がそこにあった。


その話を真剣に聞くA、そして、


最後、私からAに

「もし今後熱くなりすぎてたらどうする?」

するとAは

「落ち着いて、落ち着いて」

と声をかけてほしいと言った。


また、

「それでも聞かなかったらどうする?」と聞いたら


「殴ってください」


と言ったので思わず笑った。


「そうなったら交代かな?」


と私が言い、

「はい。そうしてください」

と答え、みんなもそのやりとりを確認して和やかな雰囲気で終わった。


私が言いたいのは


トラブルや予期せぬ事態はいくらでも起こる。


まずはその事実を受け入れる。


そしてそれをどう捉えるか。解釈するかは無数にある。まぁ自由だ。


基本、ポジティブに受け止めること。感情的にならないこと。


もちろん何でも前向きにとは言い難いこともある。


「命に関わること」「人を傷付ける行為」などは人として許さないこともある。


今回のことも、エキスパートの研修を学んでいなければ、感情的に声を出して「A」を上から指導していたと思う。


そして本心本音でAを含むチーム全員でそのことを本音で話し合い、納得して気持ち良く終われることはできなかっただろう。


何より私自身が変わったことが最大の要因だ。


明日は練習試合。先週を含み、日々成長をしているチームの成果が出るか楽しみだ。


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