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シェア型本屋で読書会「窓と庭」はじめます
読書会というものに憧れがありました。
本を手にして集まり、話し、自分にはなかった思いがけない感想や意見を聞いて、自分の頭の中に新しい文脈が生まれる。
そんな学びと気づきの場っていいよな……と、昔から思っていました。
そう思いつつ一方では、初対面の人と話すのは苦手だという自己認識があり、本の話と言えど、「はじめまして」の直後に楽しく話せるだろうかという心配も(もうアラフォーなのに)ありました。
本はよく読む方だし、読むなら学びにしたいという意識もあるので、せっかくなら1人で読むだけでなく、人の意見や気づきを聞いて学びを深めたい。
でも、知らない人とよーいどんで話し始めて、話が詰まった時に場をもたせねばと徒手空拳トークをして変な汗をかきたくない。
そんな、向上心ありめの自分と、ニンゲン出不精な自分ががっぷり四つで膠着状態でした。
しかしその組み合った自分の分人たちを眺めるのにも飽きてきて、とりあえず思い切って誰かが開催してくれている読書会に出てみるか!と観念する気持ちになったのが2024年。
腹を括って(明らかにおおげさ)地元で開催している、いくつかの読書会にお邪魔してみました。
地元田村市の地域おこし協力隊のかたが主催している「ホンノムシ」という、本を持ち寄り紹介してフリートークするタイプの会とか。
地元の相対的都会である福島県郡山市のカフェWEEKENDさんで毎月開催している、冒頭に持ってきた本を8分だけ読んで、それから本の紹介をする「読み会」とか。
当然どちらも、基本的には初対面の人ばかりで、始まる5分前とかには「ああ知らない人と喋りたくない、帰ってコタツで猫になりたい」とか思ったりしないでもなかったのですが。
でも、始まってみると、想像以上に、目の前の人たちに興味を持って話を聞いている自分がいたのです。
読んだことがない本を紹介してもらうのも面白いし、なぜその本をオススメするのか理由を聞くのも楽しい。
読んだことのある本や知っている作家さんの本は「自分もそこいいと思う!」という気持ちで楽しい。
本という媒体を通して話すことで、その人に興味が持てる。
本が好きなだけじゃなく、本が好きな人も好きかも、という自分に気づきました。
「俺ってあまり他人に興味を持てないタイプだからさ……」という心の中の厨二病君は、だいぶ縮こまって、斜に構えることもなく、恥ずかしそうに下を向いてテヘペロしている感じになり、自分でもやったら楽しいんじゃない?という気持ちだけがすっきりと浮き上がってきた。そんな感覚がありました。
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さて、自分で始めるなら、やっぱりやりたいのは、課題本形式の読書会。
紹介形式の読書会でも、同じ本を読んだことがあるという話が出ると、「あの本のあそこ、いいですよね」「あの作家さんのこういうところが気になるんですよね」みたいに話が盛り上がる。
あらかじめ同じ本を読んで、それについて話す課題本形式だったら、同じ推しポイントに盛り上がったり、あるいは全く別の視点での意見が聞けたり、めっちゃ面白いのではないか。そんな期待です。
そんなわけで、同じ本を読む、課題本形式の読書会を始めてみることにしました。
読書会の名前は、「窓と庭」にしました。
窓から風が入ってくるように、本を通して自分の知らない世界とつながる。
庭で草花が育っていくように、話すことを通して自分の世界が豊かになる。
そんなイメージからつけてみました。
開催概要はこちら。
読書会「窓と庭」
日時:2025年3月1日(土)11:00〜13:00
会場:シェア型本屋&セルフカフェ アルマティエ
福島県田村市船引町船引字五升車63-13
JR磐越東線船引駅から徒歩2分
定員:10名(予定)事前申込制
参加費:無料
課題本:『酒を主食とする人々: エチオピアの科学的秘境を旅する』(高野秀行)
申込み:以下のGoogleフォームから
https://forms.gle/eY2v1DXpi2Av8PMK6
課題本に選んでみたのは、最近出たばかりの高野秀行さんの紀行本です。
新刊でキャッチーだし、本屋で見かける機会も多いだろうし、何より高野さんの本はどの本も間違いなく「楽しんで読める」ので、きっと感想の共有も楽しくなるだろうと思ったから。
今から読むのも楽しみだし、この本について人と話すのもとても楽しみです。
開催場所は、地元福島県田村市のシェア型本屋、アルマティエです。
どんなお店かは、こちらをお読みいただければと思います。
ちなみにここでは棚主もやっていて、運営のお手伝いもしています。
棚主同士のつながりなどもあり、本好きの人っていいな、という前述の自己認識変容にも繋がりました。ありがたい。
オンラインではなく、対面形式なので、お近くの方に限られてしまいますが、もしご興味あれば、お気軽にご参加いただけると嬉しいです。
お申込みはこちらから。
長々と失礼しました。ではでは、楽しく本を読みましょう!
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