新書メモ20231104
一年前のFacebookの投稿。
ベッカーを読んでいて、彼は学生運動とは関わりがなかったのだろうかと思った。いわゆるラディカル社会学(ミルズやグールドナー)はアメリカの時代を反映していたと思う。
アメリカにおけるニューレフト運動は、社会学者の高橋徹のルポがあるが単行本未収録。高橋は、世界の名著(『マンハイム・オルテガ』)の解説においても一見関係ないと思われるアメリカのスチューデントパワーについて書いていて強く印象に残っていた。
最近出版されている東大全共闘や学生運動の歴史社会学には、アメリカとの比較という契機がなく、そういう研究をしないので、あたかも一国内の話になっているように思う。
これは小熊英二さんもそういう考えのようだ。日本とアメリカの世界同時の運動として誰か研究してほしい。自分の研究では、グローバルな思想のローカル化という問題関心はこの10年ぐらい持っていますが、フォークソングの研究なのでした。