フィリップ・べナール『デュルケムと女性、あるいは未完の『自殺論』:アノミー概念の形成と転変』新曜社1988年
読んでいる本。
フィリップ・べナール『デュルケムと女性、あるいは未完の『自殺論』:アノミー概念の形成と転変』新曜社1988年。
アノミー概念のアメリカ社会学への応用についてマートンと一緒に読む。
「マートンは社会的上昇の可能性が中流階級(中流の下の階層lower middle class)[引用者の補足]においては上流階級より少ないと指摘することで満足しており、社会構造上の地位と合理的手段との関係を規定するものとはされていない。」「アノミー研究におけるマートン」
勉強を始めた頃には構造機能主義を研究している人が周りにはいなかったし、トロントに留学した時もカルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル批評を学んだので、このあたりは現在では新鮮。