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資産形成において年後半の金融市場をどうみるか

皆さまのおかげで、4〜6月の資産形成プログラムと、7月のセミナー&ランチ懇親会が無事終了しました。ありがとうございました😊

おかげさまで、8月には企業研修への登壇、11月には金融教育関連の登壇など、資産形成と金融教育に関する業務依頼をいただいており、プログラムやセミナーと並行して、こういった活動も精力的に行っていきたいと思います。ということで、実施を検討している「第2期 人生サバイバルのための経済入門」(全4回)は9月あるいは10月スタートで調整中です。今月中のご案内を予定しています。

さて、その間、金融市場はかなり大きな動きを見せています。

先日のセミナーやその後にご依頼のあった個別相談で申し上げた話のエッセンスを少しだけ書いておくと、現在の相場の見方は以下のような感じだと思います。

− 日経平均は42,000円台まで上昇したあと、41,000円台に反落しました。米国株の下落と円高(と言ってもまだ水準はすごく円安)が要因。なお、春から見れば、いったん40,000円を割れてから再浮上という見立てに沿った動きです。

− 日本株は、①賃上げが消費増につながる期待、②円安、③海外勢の買いの動き、④米利下げ期待と米株の動き、といった動向に注目です。

− 日本株のPERは17倍台と2021年4月以来の高水準(=株価はやや割高)。高PER(株価収益率)が許容される地合いが続くか、企業の増益によって株高が正当化されるか。最近、EPS(1株あたり利益)が再び改善傾向を見せ始めているのは良いニュースです。

− 米国株は先週木曜日に大きく下げ、金曜日に大きく反発しました。反発したことで前向きな声が多いですが、もしも、リスク量を落とす人がいた一方で、買い遅れた人が買ったのだとすると、少し雰囲気が変わる可能性もありそうです。

− セクターローテーションなどポジティブなコメントが散見されますが、利下げ期待でグロース下落、バリュー上昇など、え、逆じゃないの?と言うコメント(切り口によって変わるので間違いだとは言い切れませんが、違和感あり)や、買いの裾野が広がっており相場上昇は続くといった楽観論が強いことには、一応注意を払っておきたいと思います。

− これだけ米国株が強いので、弱気派は白旗。モルスタやISIが株価見通しを強気予想に転じたほか、弱気派だったJPモルガンの著名ストラテジストが退社するなど、世の中は総強気派の状態となってきています。

− こういう時は相場のピークが近い可能性もあり要注意ですが、一方で、AI革命が続くとすると、現在の株価はまだ5合目という見方もあります。資産形成をするものとしては、時間、企業、国、資産の種類への分散に加えて、いくつかのシナリオを立てて投資を行なっていくのが良いステージだと言えます。

という感じで、ここ数週間の金融市場の動きを見ています。

7月13日にはトランプ氏が銃撃されるなど、米大統領選を始めとして、政治、経済、社会の不安定さが見え隠れしています。資産形成は、皆さまの資産を増やし、守るという目的はもちろんのこと、こういった世の中の情勢に関心を持つきっかけにもなります。

引き続き楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

日経ビジネスに私の記事が掲載されましたのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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