ベトナム ホーチミン滞在記②
今回の旅には、中古のカメラを持参した。
15年ほど前に人生において大失敗をして(いつも失敗続きのような気がせんでもないけど)、自分として抜け殻になったと感じた時にデジタルカメラでいろいろ撮り続けていた時期があった。
今もそうだけど、一番好きな写真家は「森山正道」で、まず何でもいいからたくさん撮ってみよう、ということで彼の真似をして、ひたすらシャッターを押していた。
7年ほど前に、また、大失敗をした際にカメラの殆どを売り払って以来になる。
ここまで書いて、ロバート・キャパという著名な戦争写真家がいて「ちょっとピンぼけ」という本を出していたな、と思い出した。
なぜか、あぁ、僕は「いつもピンぼけ」だと思う。
今はスマートフォンがあって、手軽に撮れて記録にはなるのだけど、それなりのカメラでシャッターを押してみたかった。
旅に出るということと同じように、撮る、という行為が必要なんだ、と勝手に思い込もうとしていた。
とはいえ、滞在記①の夜の写真は、これはスマホの中で、なぜか上手くパソコンに移せない。こういったところは鈍臭くなっている。
2日目の朝は、PCR検査からスタート。
事前にIに聞いていたところまで朝のホーチミンを歩く。
PCR検査は、日本への入国の際に、日本への帰国便の搭乗時間から72時間以内にPCR検査で陰性証明が必要だからだ。
PCR検査は両方の鼻の穴をなでる程度で終わった。
日本では鼻の奥まで差し込まれるか、一定量の唾液が必要だったけど、ところ変われば検査の方法も変わるのか。
ここからホテルから見えた川まで歩いてみようと思う。
ホーチミンは過ごしやすいと言っても、昼間は暑い。
みな、朝と夕方から夜に活動するらしい。
川に向かって渡る道路はバイクがひっきりなしに走る。
信号がないので、横断歩道のあるところ(ないところも含めて)で一歩踏み出さないと渡れない。
あとは走ってくるバイク、車に全て任せて歩き続けることが渡るための秘訣らしい。怖がって止まるとかえって危ない、とのこと。
あと、右側通行だから道路を渡る際には、まず左をみる。
右見て、が体に染み込んでいるから慣れるまでは気をつけないと。