道草ヤスコ

司法書士試験に合格するまでと、そこからの歩みの記録として。宅建、行政書士取得済。不妊治療を止めてからの歩みはこちらに→ http://y-sai.seesaa.net/

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最近の記事

新人研修〜令和6年度認定考査まで

お久しぶりです。 司法書士試験受験の終了とともにこのnoteも店じまいの予定でしたが、合格後の各種研修に続き、特別研修と認定考査までの流れは、今後の受験生や合格者の方々のためにここである程度は記録しておこうと思います。 そろそろ令和6年度の筆記合格者の皆さまが登場される時期ということで。 尚、前回の相続登記についての記事の続きは、このnoteあるいは別の何らかの形で公開しようと準備中ですがまだ先のことになりそうです。あしからずご了承ください。 最終合格〜就職まで 現在、

    • 相続登記を自分で申請してみようとお考えの方へ(1)

      ※自己紹介の更新、参考書籍の追加など一部編集しました。2024年10月16日 テレビや雑誌などで「相続登記が義務化される」との報道をご覧になって初めて、登記というものに関心をお持ちになった方も多いのではないでしょうか。 「相続登記の申請義務化は多くの方に影響がある制度ですので、施行に向けて法務省・法務局が一丸となって、周知活動に取り組んでいます」(上記サイトより)ということで、登記に関してはかつてない規模で(たぶん)PR活動が繰り広げられています。 「登記」と「キツネ」

      • エンドロール(各方面への御礼とこれから)

        あれから10年の時間(とき)が流れて やっと笑えるのよ 毎日忙しくしているわ 新しい人生を私なりに歩いてる… 松田聖子の名曲の出だしちょっと変えて、そっと近況を述べてみる。 といっても、歌ってる場合でもなくやるべきことが山積している。 研修は、中央研修に加えて東京会(いずれもオンラインでの受講)も欲張って申し込んでしまって同時進行で聴いている。 内容は、どれもこれまで知らなかったことばかりで毎日が新鮮だ。 認定考査対策も早めにと思って参考書や伊藤塾の講座を購入したが研修

        • 長い道草のおわり…?

          別に親譲りでも何でもないが、子どもの頃から道草ばかり食ってきた半生だった。「坊っちゃん」風に言うと、そんな感じ。 学校が終わり、友だちと遊びながら帰っている間にとっぷりと日が暮れ、心配を通り越してブチ切れた母親に閉め出された。 高校を卒業し、試験に受かった公務員にはならず大学へ進んだはいいが、大して勉強もせず呑気に女子大生ライフを満喫している間にバブル経済が終焉。非正規の仕事を繰り返した。 結婚し、自然と授かるものだと思っていた子どもはついに持つことなく、人生の後半を

          口述試験その他あれこれ

          筆記試験の成績通知は既に届いており、択一のマークミスが無かったことはわかりました。 記述に関しては点数(合計46.0)だけではつまらないので、実際に自分が書いた答案が本当はどうだったのか、内容がわかり次第こちらで共有したいので、開示請求の結果を待ちたいと思います。 近日中に届くはず。 そういうわけで、先後が逆になりますが筆記試験の合格発表から最終合格発表待ちの間の出来事を少し記しておきます。 来年、合格するあなたのために。 少し先の未来がだいたいどんな感じなのか、ちょっと

          口述試験その他あれこれ

          記述問題との距離感

          今回は、記録をまとめることが後回しになっていた記述対策について、私自身の経験と、あくまで個人的に思う所ではあるが書いておきたい。 なお、本記事の前提として、択一について考えた下記の記事(有料)で触れていますのでご興味がありましたらご購読ください。 大栄での学習 …正直、記述対策がどんなものだったかという記憶がほとんどない。当時の教材はもう手元になく、何となくだが、過去問に似た感じのオリジナル問題をただ解いていくだけの内容だった気がする。 雛形集的なものもあったかどうか覚

          記述問題との距離感

          それでも日はまた昇り沈む

          合格発表から一夜明けた。 本試験前後の夜と同じくらいしか眠れなかったのは、喜びのためというよりは諸々の対応とスマホの見過ぎのせいだった。 確かに、嬉しかったのは間違いない。 去年と同様、午後4時までは自分の受験番号があるイメージはついに持てず仕舞いだったが、ダウンロードしたPDFは何だか去年より優しい顔してる気がしたし確かに受験票と同じ数字があった。 ある…番号ある…と情けない声と涙が勝手に溢れてきて、そのまま夫(仕事でトレーラー運転中の)に電話した。 しかし自分の目も法

          それでも日はまた昇り沈む

          一つの区切りの日

          本日、令和5年度司法書士試験(筆記)の合格発表がありました。 私の番号も、その中にありました… X(旧Twitter)の受験アカウントにはたくさんの方からのいいねやお祝いのリポストをいただきました。 ですが、今はまだ実感が湧かず… 10年も受験生をやっていると、合格報告より今年ダメだった報告の方により感情を動かされます。 中には、この人は大丈夫だろうと思っていた受験生の方も含まれていて、自分のことのように心が痛い。 しかし、全ての受験生にとって、一つの大きな区切りの一

          一つの区切りの日

          百見は一聞にしかず…?

          タイトル。何かおかしいぞ、と思ったあなた。 その通り。 百聞は一見にしかず。 しかし、こと資格の勉強に関してはその逆だと感じるのは私だけではないと思う。 テキスト百回見ても(読んでも)頭に入って来ないけど、先生の解説聴いたら疑問氷解、という経験は誰しもあるのではないだろうか。 「習うより慣れよ」というのも、職人の世界とかならその考え方が最適なのかもしれないが、資格を取得しようという段階ではやはり「慣れるより習え」の方が正解だろうと思う。 話は前回の続きから。 簿記2

          百見は一聞にしかず…?

          あらためましての会社法(計算)

          現在、9月15日の早朝。 この記事を公開するのはおそらく数日後のことになりそうだけれど、現時点では九月の真ん中だ。 そんな時期、机の上には、今年つまり令和5年司法書士試験の午後の部問題冊子が乗っている。 なぜ今頃? 前回の最後に申し上げたように、現在は簿記2級の勉強を再開している。 しかし、最初のうちはなかなかエンジンがかからなかった。 7月は本試験の成績の総括や振り返りなどしているうち案外あっという間に過ぎた。 8月、短い期間ではあったがそれなりに「夏休み」を満喫し

          あらためましての会社法(計算)

          「令和6年対策への対策」を考える

          9月に入ったが、昼間は相変わらず狂ったように暑いか土砂降りかの二択に苦しめられている。日本の美しい四季は何処へ行ってしまったのだろう。 先月の終わりに、社会保険労務士の試験が実施されていた。 私もかれこれ…年前に社労士資格を目指し「かけた」ことがあったが秒で挫折し、講義で先生が強調していた、年金制度は二階建てだぞ〜というフレーズだけが妙に記憶に残っている。その他の年金制度に関する知識は小学生レベル程度しかない。 どうも私には合わないジャンルのようだったので、撤退して正解だっ

          「令和6年対策への対策」を考える

          択一60問はマストなのか(有料記事)

          今回は冗長さを排するため、ですます調や余計なセルフツッコミ等はやめて簡潔に話を進めていきたい。 前回お知らせしたように、初の有料記事として公開させていただくにあたり、内容を大きくは表題のテーマに絞ることにした。 有料化した理由としては、noteを書き始める以前の期間を含め10年間に及ぶ受験の記録を確認しまとめるのにかなりの手間と時間がかかったということもあるが、ある程度「理解のある」読者の方へ届けたいと思ったことの方が大きい。 これまでもそうだが、あくまで「私個人の」経

          ¥500

          択一60問はマストなのか(有料記事)

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          全肢検討vs.軸肢切り 仁義なき戦い

          今回はごく短く。 今年の午後に関して、択一についての検証をあまりしてなかったことに気づき今更ながら択一再現をざっくりやってみました。 毎年受験生を悩ませるあの問題、すなわち 「午後択一は全肢読むべきか、軸肢で切るべきか」問題について私の現場での戦い方を通して考えてみたいと思います… と言ってみたものの、また長くなる予感しかしないので、とりあえず手書きの集計表(いや表にすらなってない)画像だけ貼り付けて見ていただくことにしました。 夏やし暑いしダルいもん。 だいたいお察し

          全肢検討vs.軸肢切り 仁義なき戦い

          「覚悟」の濃淡

          本試験が終わり、各予備校の検証や講評、受験生フォロー関連の各種イベントも一段落しつつある。祭りの後の喧騒が徐々に遠のいて日常に戻っていくように。或いは、何かしらの炎上騒ぎが、世間の耳目を集められなくなって収束していくかの如く。 炎上。今回の本試験についてもある種の炎上現象が起きた。いや、まだ続いているかもしれないが、もうまともに追う気がなく現状については把握していない。 言わずと知れた、第3欄第4枠のアレだ。私も悩みに悩んで結論を出したのは本試験振り返り記録の中で書いたとお

          「覚悟」の濃淡

          令和5年度司法書士試験受験記(4)

          7月3日(月)本試験翌日 毎年本試験の前後はそうだが、あまり眠れないまま、しかしある程度の解放感に浸りながら高松のホテルを出て、帰路についた。 途中、夫の提案で瀬戸大橋近くの水族館に立ち寄り、魚やペンギンたちと癒やしのひと時を楽しんだ。 帰宅してから、今年は一切の振り返りをするまいと思っていた気持ちに早くも変化が生じていた。 試験後の会場出口でLECのスタッフさんからいただいた午前の速報、見るつもりはなかったのに、ホテルに帰って荷物整理をしている際にチラリと視界に入って

          令和5年度司法書士試験受験記(4)

          令和5年度司法書士試験受験記(3)

          【商業登記法】 少しの間、試験とは全く関係ない昔話にお付き合いいただく。 もう四半世紀前。二十代の半ば頃、漫画家になろうと本気で考えていた。 大学卒業後、半年ほど引きこもりに近い生活を経て、友人の勧めで地元の新聞社の一年契約の非正規社員として働き、三回目の更新時にやっぱり漫画を描きたいと言って退職した。 大して絵が上手いわけでもなく、デザイン学校に入って勉強するわけでもなく、結局、その夢は叶わないままその後も幾つかの職を転々とした。 こんな漫画を描きたいというおぼろげ

          令和5年度司法書士試験受験記(3)