【転職活動③_デザイン転職における自己分析】
前回のおさらいとして私がBONOに入会してからある程度の制作物を作り上げるところまでの過程をご紹介させていただきました。
実際に5月時点で私はポートフォリオをNotionで作り上げました。
自分がどうポートフォリオを作ったかについては別の記事で書きたいと思います。
今回は自己分析と企業分析、そして他に注意した方がいい点をメインに書いていきたいと思います。
時期としてはこちらの図の後半部分です!
自己分析は超重要
これは個人的な意見ですがまず前提として自己分析は超重要です。
ポートフォリオを基準にするから自己分析あまり関係ないでしょ?だと多分ほとんど受かりません。
現に私は自己分析があまり完成していない状態で何個か選考を受けましたが全部落ちました。
自己分析の重要性や考え方についてはちょうど同じ時期に転職を終えた友人から学びました。
その学びを自分の言葉で表すと
自己分析を通して人材としての自分のセールスポイントがわかる・言語化できる
自分がやりたいこと・やりたい仕事が見えるようになる
自分のアピールする時に一気通貫した説明になる
就職活動の時に嫌というほどやってきたのですが、「人材としての自分のセールスポイント」というのが転職ならではの部分かなと思いました。
個人的にデザイン転職において自己分析の部分を語っているものって少ないんじゃないかなと思い少し深ぼっていきたいと思います。
いい自己分析方法はあるか
正直言っていい書籍はありました。
例えばこちら
自分の人生と向き合った時に本当にやりたいことを見つけていくための人生デザインのお話です。
あるいは新入社員時にお世話になったこちらの本、
どちらもいい本ですが、私はほんのエッセンスだけ活かしました。
結果的に読んでいる暇があれば自分でやった方が早いと感じました。
ここで言いたいのはいい自己分析方法はあります。
でも自分で考えないと自分の血肉にはならないと思いますし、人に話したり、自分で何度も反芻するのが一番良いと思います。
楽な道はないと思います。
じゃあ何をすればいいの?
私はBONOで転職経験者の方々が想定問答を載せてくれていたのでそれを参考に想定問答から自分の自己分析を行いました。
他にも「デザイン転職 想定問答」とかで検索をかけてみると他にも記事を書いてくださっている方がいますので、その記事で書かれている質問も参考にしました。
よくある質問は例えば
なぜデザイナーを目指そうと思ったのですか?
なぜうちに応募したのですか?
あなたの転職の軸はなんですか?
なぜ転職しようと思ったのですか?
入社後何をしたいですか?
あなたの長所(短所)を教えてください
将来はどういうふうになりたいですか?
苦手な人はいますか?また苦手な人がいたらどう対処しますか?
一番苦労したことはなんですか?
あなたにとって理想のチームとはなんですか?
あなたの成功体験(失敗談)を教えてください。
これらの質問に対する返答を考えていくと段々と自分の今の現職での働き方、人となり、価値観、頑張れる理由、将来の展望、などの社会人として自分がどういう人材であり、どうなりたいかというのが言語化されていきました。
私は想定問答に対する返答を準備しながら自己分析を行うことで効果的に自己分析+面接対策を進めることができました。
前も少し触れたと思いますがUI/UXデザイナーの妻がいまして、ちょうど私が自己分析をやっていた時期に、妻も面接をやったり、新しい人材の募集をかけていました。
話を聞いてみるとポートフォリオは良くても喋ってみるとあまりカルチャーマッチしないとかそう言ったことをよく耳にします。
個人的には企業だけじゃなく求職側も言語化プロセスが不十分になっているんじゃないかなと感じます。
他の営業職とか事務職の転職以上にデザイナーは言語化が大事なんじゃないかなと思います。
エピソードを起点に考えていこう
転職において一番大事なのは相手に自分のことがきちんと伝わることですが、どうすれば伝えられるかが大事だと思います。
例えば仮に未経験からグラフィックデザインをやりたいとした時にどっちの方が刺さるでしょうか?
Aさん:私は絵が大好きで趣味でiPadで絵を描いています。個展にもよく足を運びます。
Bさん:私はグラフィックデザインを知ってかっこいいなと思って興味を持ちました。
まぁ人にはよるかもしれませんがマジョリティはおそらくAさんの方が説得力があると感じるんじゃないかなと思います。
この二人を別つのが”原体験”だと思っています。
原体験があるとなぜそれをやりたいのかというのがより鮮明に相手に伝わります。
私の場合はこれまでの会社経験で何個かアピールできる案件(強みとしても弱みとしても)があったので案件ごとに何があったかを可能な限り思い出して書き出し、その経験から以下のポイントを洗い出しました。
どんなことを学んだか
反省点はなかったか
いかせた強み、もしくはそれを機に発現した強みはないか
苦労したこと
これを想定問答への返答と結びつけると、実際に面接をした時にスラスラと出てきました。
あとは
「デザイナーになんでなりたいと思ったか」
というのを言語化するのがかなり大変でした。
自分の現職がデザイナーから離れていたのでそこをどう言語化するかが難しかったです。とはいえいくつか鍵となる原体験はありまして、以下の通りです。
趣味でコラージュを作っていた
音楽を作っていた
妻がUI/UXデザイナー
などをベースに素直に「作ることが好き」「デザインが好き」ということを話していました。
また会社でも何かと案件がサービス設計だったり、新システム導入に向けた要件定義をしていた部分がありましたので、ここは少し言葉遊びな部分はありましたがUI/UXデザイナーに近いことはやっていましたよ、的なことは話していました。
企業分析も進めましょう!
私の場合の企業分析はあまり大したことはできませんでした、、、
正直言って全てガチガチにやるにはあまりにも時間がなかったです。
私の場合は早く現場に入ってデザイナー経験をするということが目的でした。企業に入るには自己分析が必要なので個人的には自己分析の優先度を上げて活動していました。
とはいえ企業分析の手前に企業を知らないといけないので、TwitterやWantedlyでとにかくいろんな募集を探してみました。
基本的には以下の点を注意してみていました。
1. ミッション・バリュー
2. 実績
3. 人
事前に調べた上でカジュアル面談などを通してこれらの要素の仮説検証を行なっていました。
事業会社は明確にプロダクト次第で働き方、モチベーション、ミッション・バリューが大きく変わるので自分がそのプロダクトに興味を持てるかというところはかなり大事だと思います。
興味持てないプロダクトをいくらやったとしても正直に身につかないとは個人的には思っていますし、おそらくそういう会社のミッション・バリューは共感できないと思います。
一方で制作系の会社の場合はやろうとしていることがそれなりに企業ごとに似ていて、会社ごとのミッションバリューを見ても判断がつきにくい場面がたくさんありましたので、人と実績に着目していたと言った感じです。
たまに企業に話を聞くたんびにその企業が自分の中で一番になってしまうという声を聞きますが、私もその気持ちよくわかります。
私も色々と企業は見てきましたが、個人的には体育会系の会社とかは結構しんどかったです、、、あとは冗談のノリが合わないとか。
結構そう言ったことが実際に働いた時には大きく働き方とかに関わるということはこの3年間で実感したので些細かもしれませんがかなり大事だと思います。冗談とかふとした会話で結構人の本性が見え隠れするので。
かなりの数を受けたので個人的にはこの企業はきつそうだなというのと、この企業は良さそうだなというのは面接を受ければ受けるほど見えてきたという感じです。
カレンダーはお見せできないのですが、5月末からはほぼ毎日面接をどこかしらとしていましたが正直やりすぎるとパンクするのでせいぜい週2、3個で良いと思います。ここも少し後で触れます。
こう言った気づきや当日話した内容を私はNotionにまとめていました。
面接スケジュール
私は結構疎かにすべきではないなと思ったのが面接スケジュールです。
どんどん受けていい企業を探そうというのは一方で面接を詰め込み、対策をできないまま面接を受けるというリスクでもあります。
ある程度自己分析が完成した頃は詰め込みましたが私は最初からそういう感じで進めてしまったので、最初の方に受けた本命企業とかを棒に振りました。
注意点としては企業あたりの面接スケジュールは早くても週一回ということです。
先方からの連絡が遅くなればもっと後倒れます。
仮に毎日別の企業さんと面接をする場合は実質月5社ほどしか受けられません。
私の場合は日中はほぼ出社していて、隠れて面接を受けるとかは全くできませんでした。
ただ私は無理くり夜の遅い時間とかを利用して面接をしていたりしていましたのでなんとか乗り越えられましたが、ほどほどに抑えた方がいいです。
まとめ
長らく書いてしまいましたが、私の反省も意を込めた形で私がどう自己分析や企業分析を行ってきたかを書かせていただきました。
ぜひみなさんの自己分析にお役に立てればと思います!
次はポートフォリオについて少し深掘りしようかなと思います。