ひとりで生きていくという軽さ


ひとりで生きていくと決めて関西に逃げてきた。
それは現実になっている。
ひとりで働き、ひとりの家に帰り、一人用のごはんを作る。一人用のベット、冷蔵庫。窓際にある観葉植物たち。
そんな生活が続いていくという虚しさ。
いつでもどこにでも行けてしまう軽さ。
それはいつ死んでもいいということで、寂しくて泣いてしまう。
観葉植物たちが私のちょっとした重り。

でも誰かが長く隣にいたということがない。
寂しいのに、人が隣にいるということは居心地が悪い。

病気になって私の名前を忘れてしまった母親を思い出す。話しかけ続けても反応が返ってこない虚しさ。その徒労感を思い出す。

ひとりで生きるのは嫌だけど誰かの隣にいても満たされないんだよなあ。

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