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tabitogohanto
旅 と 放浪
大昔の、私がまだ少年だった頃、カレッジフォークって言われていたフォークソングのブームがあった。皆が皆、大学生だったわけでは無いと思うけど、確かそう言ってた気がする。
50年以上経っても、未だ歌い継がれている名曲も数多く存在する。
大元は、ボブディランの風に吹かれてという曲から始まったらしいが、やはり日本人が作った曲は、日本人特有の哀愁とか情緒とかがあって、何時までも心に染み込んでいる。
多分、その頃の曲で、風というのがあった。
人はだれもただ一人、旅に出て、人はだれも故郷を振り返る。ちょっぴり寂しくて振り返っても、そこにはただ風が吹いているだけ。
こんな歌詞だったと記憶している。
旅は一人でするんだって、この時刷り込まれたようだ。複数人で行くのは、旅ではなく旅行だと。
中二病真っ最中のころの記憶が、今日突然脳裏に浮かんだ。
旅は、場所だったり人に会うためだったり等の目的があって出るもの。何もなく、ただ行くのは、放浪だと思っていた。
あてもなくさまよい、歩き続けるのがロマンチックだと思っていた。
大人になって、旅人気取りで、バイクや車で行き先も告げずに少しだけ遠くの方を彷徨っていました。極度の方向音痴の為、何処をどう通ったかなんて、はっきり言って1つも憶えていません。彷徨うというよりは、迷子だったのでしょうね。そういえば、木枯らし紋次郎が好きだったな。
あれから、数十年経って、還暦を超えた今でも、あてもなく走り出す癖は治っていません。何処でも良いから遠くに行ってみたい。漠然と海が見たい。美味しい物が食べたい。単純な目的で走り出すので、それ程遠くには行きませんが、取り敢えず満足はします。
人生と言う旅が、後どの位続くのかわからないのですが、今は、放浪ではなく旅だってはっきりと思っています。
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