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昭和42年男のカルチャー日誌
2023年4月15日(土)15時から「国立近代美術館70周年記念展:重要文化財の秘密」を来館鑑賞。
同日18時から「エリック・クラプトン武道館ライブ」が控えており、九段下駅 と 竹橋駅の距離感等も鑑み、ライブ前に観覧しても問題なしと考えて伺った次第。雨足は相当な勢いでしたが、来館者数は多くそれなりに混雑しておりました。
多くの展示品は過去に何度かお会いしており、今回、気になった何点かの感想を、以下の通り列記しておきます。
①狩野芳崖《非母観音》
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美術検定教本の近代日本洋画説明時に必ず触れられると言ってよい本作品。初見だったかもしれません?
②菱田春草《黒き猫》
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数年前に本美術館で開催された「菱田春草展」でお会いして以来の対面。
余談ですが、個人的にはマッチョな横山大観より菱田春草のバランス感の方が好みです。
③横山大観《生々流転》
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これも数年前に本美術館で開催された「横山大観展」でお会いした一作。
全部きっちり観ようとすると、軽く20分越えする超大作。過去にじっくり観てるので、今回は長蛇の列をなして、鑑賞している皆さんの背後から覗き込むように足早にサクッと鑑賞。
④福田平八郎《漣》
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この作品は初見でした。個人的には本企画展で一番の収穫だった作品です。本展の解説にもありましたが、これはコンテンポラリーアートですね。濃淡の描き分けや青い線(波?光?)の置き方のリズム感とイイ素晴らしい作品だと思います。
⑤高橋由一《鮭》
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数か月前に、東京藝大美術館(?)でお会いした記憶があります。
⑥黒田清輝《湖畔》
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意外に初めてだったかも?彼はフジタに冷たかったから好きくないです。
⑦萬鉄五郎《裸体美人》
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⑥と比較されがちな本作。個人的にはもっと抽象化強めにしても良かった気がします。好きな作品です。
⑧鏑木清方作品群
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全~部好きです。
「生々流転」の難関エリアを上手くこなせば、結構コンパクトにまとまっている展覧会です。軽いノリで来館されても、十分楽しめると思います。
時系列的に作品の紹介がされてるエリアもあり、
日本の近代アート黎明期を学ぶには最適だと思います。是非是非来館鑑賞をお薦めします。